明治安田生命J1リーグ第16節の1試合が29日に味の素スタジアムで行われ、ホームのFC東京が3-1で鹿島アントラーズを下した。

試行錯誤しながら、ここ3戦を1勝1分けで6位につけるFC東京。上位との差もさほどないだけに、この勢いで勝ち星を積み上げていきたいなか、最終的に勝ち点1という結果に終わったものの、前節のサガン鳥栖戦でも0-3から一時逆転まで持っていった首位の鹿島をホームに迎え撃った。

FC東京は右サイドバックに長友が復帰したなか、前節に2ゴールの活躍で、先日のポルトガル1部挑戦も決まった小川がこの試合でも左サイドバックとして先発。鹿島は上田と鈴木の強力2トップが引き続き並ぶ先発にブエノとファン・アラーノが復帰した。

今季2度目の連勝を目指すFC東京と、ここ2試合連続ドローで3試合ぶりの勝利を狙う鹿島の一戦。締まった展開が続くなか、勝てばJ1通算300勝目のFC東京が序盤から顕著だった左サイドで作り、逆サイドの選手がゴール前に入っていく形で一歩前に出る。

33分、左サイドの小川からバイタルエリア中央でボールを受けた渡邊がディエゴ・オリヴェイラとのワンツーでボックス右に抜け出すと、GKクォン・スンテが守る右ポスト側のニアサイドに右足フィニッシュ。抑えの効いたシュートで今季初弾を記録する。

そのFC東京はさらに左サイドから攻め崩しにかかるなか、右ウィングの渡邊が再び仕留め役に。42分、左サイドでブエノを振り切ったアダイウトンの折り返しをキープのD・オリヴェイラがボックス右のスペースに繋ぐと、渡邊がゴール左に右足で叩き込む。

2点ビハインドハーフタイムに入り、後半からの巻き返しを期す鹿島だが、アダイウトンの推進力がまたも猛威を振るう。50分、敵陣左サイドのアダイウトンが一気にボックス左を目指すと、遅れを取ったブエノのファウルを誘い、FC東京がPKを手にする。

このキッカーのD・オリヴェイラが自身9試合ぶりの3ゴール目を決め、さらに突き放したFC東京だが、鹿島も反撃。54分、左サイドからのアルトゥール・カイキの折り返しにボックス中央で反応した途中出場の和泉がヒールで流すと、上田が右足でネットを揺らす。

上田の今季J1リーグで二桁到達となる10ゴール目で1点を返した鹿島はアダイウトンの決定機をGKクォン・スンテの好守で凌ぎつつ、交代カードも駆使して、さらに前がかるが、巧みに時計の針を進めたFC東京が今季2度目の連勝を飾っている。

一方の鹿島は4試合ぶり黒星で3試合勝ちなしに。今節を落とした2位の川崎フロンターレとの勝ち点差を広げられず、2ポイント差で3位につける横浜F・マリノスの今節次第で首位陥落の可能性が浮上している。

FC東京 3-1 鹿島アントラーズ
FC東京
渡邊凌磨(前33、前42)
ディエゴ・オリヴェイラ(後7)
【鹿島】
上田綺世(後9)

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