祝いの場でも裏切り者への怒りだけは忘れていなかったようだ。

28日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝でリバプールを倒し、4年ぶり14度目の栄冠を手にしたレアル・マドリー。翌日にはマドリッドのシベーレス広場で優勝セレモニーが開始された。

駆けつけた多くのファンがトロフィーを掲げる選手たちに祝福の声を贈る中、一部の人々は自分たちのクラブを選ばなかったパリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペへ怒りをぶつけた。

今夏にPSGとの契約切れが迫り、マドリー移籍が確実と伝えられていたムバッペだが、21日に発表されたのはPSGとの2025年までの新契約締結。急転直下の残留が決定し、マドリー側は裏切られる形となっていた。

そんなムバッペに対し、一部サポーターからは容赦ない罵倒が飛ぶことに。主将を務める元ブラジル代表DFマルセロのスピーチ中、火がついたサポーターたちが「キリアン・ムバッペくそったれ!」の大合唱。あまりの迫力にマルセロも明らかに戸惑い、スピーチは一時中断されていた。

サポーターの総意ということではないが、一部の人々のムバッペへの恨みはしばらく消えることがなさそうだ。

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