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三幸製菓は31日、新潟・村上市の自社工場で従業員ら6人が亡くなった火災事故について会見を開き、遺族と関係者に謝罪。度重なる音響トラブルに報道陣が苛立つ一幕もあった。


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■約12秒の渡って頭を下げた佐藤CEO

会見に出席したのは同社代表取締役の佐藤元保CEO。

冒頭、「当社工場で発生した火災事故で、お亡くなりになった6名の従業員とご遺族様にお悔やみ申し上げますとともに、心よりお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」と謝罪し、約12秒間にわたって深く頭を下げた。


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■“遅すぎる”会見

事故発生は2月11日。一部の遺族からは謝罪会見を一刻も早く開いてほしいという声も上がっていた。

それについては「(その間)ご遺族の皆様に直接対面し謝罪するとともに、関係各社には都度ご質問に答えてきた。今般、事故の事実関係、原因、再発防止策についてご説明できる状況となったため、この場を設けさせていただいた」と説明。

現在はすべての工場稼働を止めており、「消防、警察と協力した上で、社内で独自調査を継続。火災原因の洗い出しと再発防止策を実行していく」とした。

■避難訓練の不徹底

発火原因についてはまだ断定されていないと説明した佐藤CEO。一方で、一部従業員に避難訓練させないまま業務を行わせていたことも説明の中で浮き彫りになった。

佐藤CEOは事故調査委員会の見解を交え、「天井に火が燃え移り、その直後従業員がいた包装室などに大量の黒煙が発生。煙が充満する中、火災によって停電が発生。避難不可能な状況に陥ったと考えられる」と説明。防火シャッターが自動で降りた際、その脇にある避難扉に気が付かず亡くなった従業員が多かったことから、「経営者としての責任を痛感している」と再び謝罪した。


■「マイク近づけて!」

質疑応答では県内マスコミを中心に質問が飛んだが、度重なるマイク不調、スピーカーから異音が発生するなど、終始どこか不穏な空気が漂った。

さらに会見出席者には大量の事故調査資料が配布された上、長時間に渡って佐藤CEOによる読み上げが続いたことで記者陣からは苛立ちも。話し始めた佐藤CEOの発言を制止するよう記者から「マイクもうちょっと近づけてください!」と怒声が上がる一幕もあった。

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(文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

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