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インドのビハール州在住の35歳の女性が5月27日地方自治体に「奇形で生まれた娘に手術を受けさせてあげたい。どうかサポートして欲しい」と訴えたところ、インドで活躍する俳優がいち早く応えて話題となっている。『Times of India』などが嬉しいニュースを伝えた。

ハール州ナワダ地区の村ヘムダに住むウシャ・デヴィさん(Usha Devi、35)と夫バサント・パースワーンさん(Basant Paswan、40)の間に今から2年半前、腹部から余分な手2本、脚2本が生えた女児が誕生した。地元の病院は女児を“スパイダー・ガール”と揶揄したそうだが、2017年に誕生した第2子も左脚が90度内側に曲がった奇形で、夫妻のショックは相当なものだった。

実はバサントさんは1992年、農作業中にトラクターから落下して骨盤を骨折し、医療費の支払いなどで生活は楽ではない。またウシャさんは4歳でポリオに罹り、右手の震えが止まらない状態で、女児の誕生で一家5人のうち4人が障がい者となったのだった。

そんな夫妻は5月27日、ナワダ地区の自治体に「今のままでは娘の生活の質を上げるのが難しい。どうか助けて欲しい」と訴えたところ、ウシャさんと女児の様子を捉えた動画がTwitterで拡散した。

動画の女児は足元はおぼつかないものの何とか歩いており、本来あるべき手2本と脚2本は機能しているようだ。ただ腹部にはU字を反対にしたような手2本と、折れ曲がったような脚2本がぶら下がっており、「できるだけ早く手術を受けさせたい」という親の気持ちはよく分かる。

そして夫妻の訴えにいち早く応えたのが、インドの俳優でフィランソロピー(社会貢献活動)を実践するソーヌー・スードさん(Sonu Sood、48)で、動画が投稿された翌日、女児の医療費のほか、夫妻が住む地区に学校と病院を建設する費用の負担を約束した。

女児はすでに医師の診察を受けており、ソーヌーさんはTwitterで「緊張しないで! もう治療は始まっているよ。みなさん祈りを捧げてください」とツイートした。

ソーヌーさんはこれまでにも、障がいのある子供たちや貧困で医療費の支払いができない人々らのサポートを何度も行っており、SNSには彼の活動や人間性を称賛する声が多数あがっている。

画像は『The Mirror 2022年5月29日付「‘Spider girl’, 2, has two extra arms and legs sticking out of her waist」(Image: Jam Press Vid/Rare Shot News)』『India Today 2022年5月29日付「Bihar girl born with 4 arms and legs undergoes surgery thanks to Sonu Sood. Viral tweet」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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