江戸東京たてもの園では、2022年6月25日(土)から2023年2月12日(日)まで、特別展「江戸東京博物館コレクション――東京の歩んだ道」を開催いたします。今回、長い休館に入った東京都江戸東京博物館の常設展をコンパクトにまとめ、当園保管の資料も交えながら東京の歴史を振り返ります。


展覧会概要
 東京都江戸東京博物館は、1993年(平成5)3月28日の開館以来、江戸から東京の歴史を豊富な資料と模型を用いて紹介する博物館として親しまれています。広さ約9,000平方メートルと広大な常設展示室内には、日本橋や芝居小屋、新聞社の社屋が実物大で再現され、また演出が凝らされた可動式の模型や体験型の模型などを要所に配置し、多くの来館者を楽しませてきました。このダイナミックな展示空間を有する江戸東京博物館は、2022年(令和4)4月1日より、大規模改修工事実施のため長い休館期間に入りました。
 江戸東京博物館の分館として同時に開園した江戸東京たてもの園は、都内に現存した歴史的建造物を移築復元して公開するほか、展示室内では建築や多摩の歴史など、様々なテーマの特別展を開催しています。今回、長い休館に入った江戸東京博物館の常設展をコンパクトにまとめ、展示されていた資料や模型に加え、当園の前身にあたる武蔵野郷土館が収集した資料も交えながら、東京が歩んできた歴史を振り返ります。
名所江戸百景 大はしあたけの夕立(1857年(安政4)9月 歌川広重/画 東京都江戸東京博物館蔵)※展示期間:7月26日(火)~8月28日(日)
ミニチュア台所道具(明治時代 東京都江戸東京博物館蔵)

展示構成
第1章 東京前史-旧石器時代から戦国時代まで
 東京では、約1万6千~3万8千年前の旧石器時代の遺跡が見つかっています。その後、時代を重ねるごとに東京は様々な姿に変ぼうしていきました。この章では、旧石器時代から戦国時代までの流れを、複製資料や模型などを活用して紹介します。
太刀形埴輪(大田区観音塚古墳出土 古墳時代 江戸東京たてもの園蔵)

第2章 江戸時代―260年の歴史と文化
 1590年(天正18)、関東に入った徳川家康は江戸を本拠地とし、1603年(慶長8)に征夷大将軍となると、この地に幕府を開きました。以来約260年にわたって栄華を誇った江戸時代の出来事や文化を、様々な資料を通して取り上げます。
上水高札(1739年(元文4)12月 江戸東京たてもの園蔵)

第3章 明治、大正、昭和―近代化のあゆみの中で
 明治時代に入った東京では、新政府主導のもと、近代国家にふさわしい首都の建設がすすめられました。また西洋の知識や技術が積極的に導入され、「近代東京」が形作られてきました。しかし、1923年(大正12)の関東大震災1945年(昭和20)の東京大空襲で、東京は二度も灰燼に帰してしまいます。この章では近代東京のあゆみを振り返ります。
絵葉書「浅草公園第六区」(1919年(大正8) 東京都江戸東京博物館蔵)

第4章 「もはや戦後ではない」―占領下から高度経済成長へ
 戦後まもなく、人々は物不足と食糧難に苦しみましたが、国内の製造業が復興し、昭和30年代頃から高度経済成長期に入りました。また経済的に豊かになり、労働者の賃金も上昇、白黒テレビや電気洗濯機、電気冷蔵庫といった「三種の神器」と呼ばれる家庭電化製品がまたたく間に普及しました。急速な発展を遂げた東京の姿を紹介します。
畑をたがやす女性(新橋・有楽町付近)(1945年(昭和20)G・フェ-レイス/撮影 東京都江戸東京博物館蔵/PPS通信社)

関連企画
学芸員による展示解説 ほか

開催概要
特別展「江戸東京博物館コレクション――東京の歩んだ道」
2022年(令和4)6月25日(土)~2023年(令和5)2月12日(日)
【開園時間】
9:30~17:30 ※9/30(金)まで
9:30~16:30 ※10/1(土)から
※入園は閉園の30分前まで
【休園日】
月曜日 ※月曜日が祝休日の場合はその翌日
年末年始 ※2022年(令和4)12/25(日)~2023年(令和5)1/1(日)
【会場】
江戸東京たてもの園(小金井市桜町3-7-1 都立小金井公園内) 展示室
【主催】
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 江戸東京たてもの園

配信元企業:公益財団法人東京都歴史文化財団

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