教習所

6月に入って連日暑い日が続き、夏が近づいていることを実感する。大学生の中には、この夏運転免許を取ろうと思っている人も多いのではないか。

教習所では車の操作や交通ルールなどさまざまなことを教わるが、ネット上では「なんでバック駐車教えてくれないの?」という声があがっていて…。


■「バック駐車を教えて欲しい」

免許を持っている人はご存知だが、普通自動車免許の技能教習は第一段階と第二段階に分かれている。第一段階は教習所内のコースで車の操作に関わる技能を取得し、第二段階では実際に一般道に出て運転する教習が行われる。

駐車は第二段階で教習所内を使って教わるのが基本だ。だが、昨年免許を取った20代の男性はこう話す。「縦列駐車や方向転換は教わりましたが、バックして車庫に入れるやり方は詳しく教えてもらえませんでした。運転したらバック駐車は絶対に必要なので、免許を取ってから必死に練習しましたよ。正直、縦列駐車よりも普通のバック駐車をもっと教えて欲しかったです…」(20代の男性)。


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■駐車に苦戦する人の声も…

記者も大学生だった10年前に免許を取ったが、バック駐車を教わった記憶は薄い。教習所で、教官から「(教習所内の)あのポールが見えたら、ハンドルを大きく右に切ってください」と指示されながら止めた覚えがあるくらいだ。スーパーの駐車場など、ほかの車も止まっている中でバック駐車をしたことはなかった。

ネット上では、「免許とってすぐ深夜のスーパーの別設駐車場の端っこで練習した」「教習所でバック駐車やらなかったんだけど、そういうもんなのかな(方向転換はやった)」「教習所だとポールの何本目〜とかで曲がったりしてたから、いざバック駐車しようとするとパニックになった」「教習所の授業とは別に練習しないとできないと思う」など、免許を取ってからもバック駐車に苦戦している人の声が見受けられた。

■警視庁に問い合わせると…

教習所でバック駐車は教えてもらえないのだろうか。警視庁広報に問い合わせると、「各指導に関しては教習所にお任せしております。カリキュラムの詳細に関しては教習所にご確認ください。なお、バック駐車が苦手な方に対しては補修教習もございます」(警視庁広報)とのことだった。

記者が知らなかっただけで、バック駐車だけの特別プログラムもあるのだろうか…。


■バック駐車をやらない理由は…

そこで、全国47都道府県指定自動車教習所で構成され、自動車教習水準の向上や法定講習などを行っている一般社団法人 全日本指定自動車教習所協会連合会に問い合わせた。

「各県や教習所によって細かい部分は異なりますが、教習の必須項目に『路上で駐車する』という項目はございません。ただ、二段階教習の中に、山道を走るなど、その場所に特有の項目である『特別項目』という教習があります。学校によっては、特別項目の中で実際に駐車場を使って練習をするところもあります。なお、縦列駐車と方向転換はどの教習所でも必須となっており、検定でもどちらか1つをやらなければなりません」(全日本指定自動車教習所協会連合会)。

これから免許取得を考えていて、バック駐車をきちんと身に付けたい人は、事前に教習所の特別項目を確認してもいいかもしれない。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

教習所でバック駐車は教えてもらえない? 「意外な理由」が明らかになって…