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梅雨前線は、6月中旬に本州付近まで北上する予想です。九州から東北は雨が降る日がさらに増えるでしょう。広く本格的な雨の季節になるのですが、6月下旬になると、太平洋高気圧が急速に北への張り出しを強め、6月の終わりには盛夏のような気圧配置になる可能性もあります。

6月上旬の天気 当初の予想から大きく変わっている

当初、6月上旬は、フィリピン付近の対流活動が活発で、太平洋高気圧の北へ張り出しが強まり、梅雨前線は本州付近まで北上する予想でした。ところが、フィリピン付近の対流活動は不活発な周期に入り、太平洋高気圧の張り出しは弱まっています。そればかりか、5月の終わりから、上空の偏西風が大きく蛇行しています。サハリン付近では、偏西風が北へ蛇行、風の流れが切り離されるブロッキング高気圧が形成されました。地上では、まだ海面水温が低いオホーツク海で、高気圧が発生し、勢力を強めました。いわゆるオホーツク海高気圧です。
これらの影響などで、梅雨前線は、まだ沖縄から日本の南に停滞しやすくなっています。

10日ごろにかけてオホーツク海高気圧の勢力強く すっきりしない空模様

オホーツク海高気圧は、10日ごろにかけて北日本付近まで張り出しを強める見込みです。北海道や関東を中心に、北東から冷たく湿った空気が流れ込むでしょう。北海道から関東付近は、曇りや雨のすっきりしない天気が続く見込みです。気圧の谷が本州付近を度々通過することで、東海から九州でも、あちらこちらで雨が降ることがあるでしょう。
最高気温は、関東でも25℃に届かない日がある見込みです。東海から九州も極端な暑さはないでしょう。

6月中旬 前線は本州付近まで北上 広く本格的な雨の季節

6月中旬は、フィリピン付近の対流活動が活発な周期に入るとみられ、太平洋高気圧は北へ張り出しを強めるでしょう。このため、梅雨前線は北上してきます。

11日は、前線が北上し、九州南部を中心に前線の雨雲がかかりそうです。梅雨前線の北上は、一時的で、九州付近まででしょう。ただ、本州付近では、11日から12日にかけて、気圧の谷の影響で、雲が広がりやすく、雨が降ることがある見込みです。

今のところの資料では、13日から14日にかけて、梅雨前線は、本州付近まで北上する予想です。九州から関東を中心に雨が降る見込みです。九州や四国、本州も広く本格的な雨の季節になり、このころに、梅雨最盛期の雨の降り方になることもあるでしょう。側溝の掃除をしておくなど、家の周りの水はけを、よくしておくとよさそうです。
最高気温は、九州から関東では、25℃を超える日が続くようになる所があり、30℃くらいまで上がることもある予想です。急に暑くなると、熱中症の危険が高まります。エアコンは、すぐに使えるように、試運転をしておくとよいでしょう。

季節の進み早く 6月の終わりには盛夏のような気圧配置になる可能性

6月下旬になると、太平洋高気圧が、急速に北への張り出しを強める資料があります。6月の終わりから7月初めは、太平洋高気圧の北への張り出しが、平年より強くなるでしょう。このころには、梅雨前線は、本州に停滞するというより、中国大陸の華北から朝鮮半島付近まで北上して、九州から関東付近では、盛夏のような気圧配置を予想している資料があります。

今後、6月中旬に広く本格的な雨の季節になりますが、そのあと、季節の進みは早い可能性があります。

梅雨前線 6月中旬に本州まで北上 6月終わりには盛夏のような気圧配置になる可能性