悩む・うつ・頭痛・記憶喪失

われわれは日々の生活で多くのストレスを抱えながら生きているが、限界に達すると心や体に異常をきたしてしまう。今ツイッター上では、京都大学出身の芸人が人生の辛い時期に経験した「心温まる出来事」が話題になっている。

【話題のツイート】悩んでいる時にまさかの…


■ご飯に誘ってくれた同級生

「学生の頃、一番しんどいとき一度だけご飯に誘ってくれた同級生がいる。友達ではないくらいの。ハンバーグを食べながら『眠れないことに罪悪感を持つな。少し良くなると超眠い時期が来る。寝ろ。次は寝ることに罪悪感を持つな。回復までの流れはそれ』と伝えてくれた。あいつたぶん仏の使いだった」と投稿したのは、お笑い芸人の九月さん。

この出来事を機に一生の親友になるかと思いきや、現在は何をしているか分からないという。


関連記事:スピワゴ井戸田、著名人の宅配時の名前に疑問 「本名でやり取りしてんのかな」

■学費と生活費を自分で払っていた

今回の投稿は、わずか数日で6万件を超えるいいねを獲得。当時の状況について話を聞いてみると、「あの頃僕は、京都大学大学院生でした。大学院での研究と並行して芸人活動をしており、週の半分の20時から朝5時までは大阪のショーパブに出演していたんです。夜は廃棄弁当にかじりつく、今どき珍しいくらいの下積みだったと思います」と説明する九月さん。

学費と生活費をすべて自分で払っていたため、ショーパブの収入だけでは足りず、高額時給の塾講師のアルバイトをかけ持ちすることで日々を過ごしていたという。

■とある仕事で状況が一変し…

忙しい毎日を送っていた九月さん、芸人活動の一環で「少し下ネタ寄りのロケ」の仕事を行ったところ、悪い意味で状況が一変。ロケ自体の評判は良かったが、アルバイト先の塾に見つかりクビを言い渡されたのだ。

金銭的に立ち行かなくなりショーパブでの出勤を増やしたものの、生活が追い込まれてしまった。これにより、学業と芸人活動の両立が出来なくなり、完全なパンク状態に…。そんな辛い時期に出会ったのが、ハンバーグをご馳走してくれた同級生だという。

普段は挨拶程度しかしていなかったが、ふと「ご飯に行こう」と誘ってくれた。九月さんは、「きっと僕の様子を気にしてくれたのだと思います。大学の近くにある洋食屋さんに行き、メニューは彼が選んでくれた気がします」と話してくれた。


■仏の使いだと確信

同じテーブルでハンバーグを食べながら悩みを伝えると、すぐに理解してアドバイスをする同級生。店を出るころには不思議と気持ちが軽くなったそう。

九月さんは当時を振り返り、「紛れもなく仏の使いであったと確信しています。以後回復し、きっちり大学院を修了しまして、現在は明るく楽しく芸人活動をしています。今があるのも彼のおかげです」と語る。

現在はライブを中心に活動している九月さん。自身のYouTubeチャンネルでは「一人コント」を投稿しているので、気になる人はチェックしてみてはいかがだろうか。

・合わせて読みたい→霜降り・粗品、YouTube活動への決意表明 「収益性はないんですけど…」

(取材・文/Sirabee 編集部・小野田裕太

「京大出身芸人」が経験した人生で一番辛い時期 心配した同級生との出来事が話題に