"ピンヒールを履きこなす美脚のゲイインフルエンサー"として沖縄を拠点に活動している、DELIVA(デリバ)さん。スタイリスト、デザイナー、ライター、画家として活動すると同時に、Instagram(@hilokideliva)、TikTok(@deliva.gaygaygay／@ddeliva.offigaycial )、Twitter(@DELIVA_G)、YouTube(「DELIVA Official GAY Tube」)でのインフルエンサー活動も注目を集めている。そのなかで彼の人柄や言葉に心を動かされた人々から自然と悩み相談が集まっているそう。
そんな数々のお悩みに答えるDELIVAさんの連載「ゲイインフルエンサー・DELIVAのお悩み相談室」。今回は、ゲイということがバレそうになると退職を繰り返してしまう方からの相談。温かく背中を押すDELIVAさんの回答は必見です！
皆様おこんにちは♪慢性的な寝食い癖が祟り、緩やかにでも確かに太り続けたアタシの食暴走を食い止めた「あたりめ」に感謝の念しかないDELIVAです♪
寝食い暴走中の時は、寝床の傍らにお得用大容量のポテトチップスと煎餅一袋を常備し、寝落ちするまで食い続けるというクマの冬眠前のようなナイトルーティンを毎日繰り返していたのですが、止めれぬ寝食いに待ったをかけず、「あたりめ」に材料を変え日々寝食い邁進していたら、見る見るうちに痩せ始め、強制的咀嚼のお陰で顎周りまでスッキリしてきたここ最近♪やったね♪♡
代償として、寝室がビックリするほどイカ臭くなりますが、外気に逃せば即効解決♪ニオイは窓開ければ一瞬で消えてくれますが、脂肪は一度溜まったら然(そ)う然う消えてはくれません。アナタなら、単発のイカ臭さと永遠の脂肪、どちらを選びますか？
ドン・キホーテで売ってるこのあたりめ、デカいし太いし硬いし量多いしで(やんもぉ♪♡)、ダイエット時のおやつにとってもおすすめです♪
…はいっ!!
という事でございまして、今回のお悩みご相談者様は、サクジローさんからでーーーす♪
■サクジローさんからのお悩み
DELIVAさんこんばんは。SNSでのご発言を見てて私も話を聞いていただきたくてメッセしました。
私はゲイである事を気にし過ぎて仕事をうまくこなせないのが悩みで、ゲイがバレそうになるとよく退職を選んできました。素が女性寄りなので悟られないようにしようとすると、言葉が出なくなったり動きを制限して変な感じになってしまい、うまく立ち回れません。そしていつも眠れなくて常に睡眠不足で悪循環しまくり。
これではいけないとわかっていても…甘ちゃんな私に喝を入れてください。
■DELIVAからの回答
サクジローさん、ゲイであるご自身を、各個人がどのくらい繊細に且つ敏感に感じ取ってしまうのかは、本当に千差万別です。
なのでサクジローさんの今の感受性に対しては、アタシが想像でき得る限り尊重した上でのお話をさせて頂きたいと思うのですが、まずアタシの主観として、ゲイである事が「発覚する前」に退職してしまうのはとても勿体ないのではないかな？と思います。
ゲイである事を知られずに勤めたいお気持ちは理解させて頂いた上で、でも、せめて「バレたあと、環境が劣悪になったら退職」という選択をして頂きたいなと思うのです。一定時期、心に負荷をかけてはしまいますが…。
サクジローさん、ゲイがバレそうになるのを警戒して退職を選んでしまうのは、当たってるかどうかも調べていない宝くじを捨ててしまう事ほど勿体無い判断ですーー!!泣
まだ見ぬ誰も想定せぬ「負の結果」を、サクジローさんの一存で行動する前に決めてしまっているのは、サクジローさんを「セクシャリティ関係なく好いてくださってる大切な方」に、とても寂しい気持ちにさせてしまうと思うのです。その職場には、サクジローさんがゲイだとわかった上で関わりたい人がいらっしゃるのではないですか？
昨今は、自身をカミングアウトして、周囲に性自認を認めてもらいながら心豊かに生活している方が一時代過去よりも格段に増えていて、そんな方々の活躍や、そもそも「人柄」に魅入られてジェンダー関係なくさまざまな人々と日々を謳歌しているゲイの人達を、メディアを通して、またアタシの知人にもとてもたくさん見てきました♪
恐らく「ストレートの人達がゲイを直(じか)に見、触れる機会」が現況に比例して増えている事実と、良い意味で開き直れてるゲイ当事者との化学反応がそうさせているのだと思うのです。
これは、ストレートの方(特に男性)も、パーソナルエリアにゲイの存在が介入して来たとしても、わりかし昔よりは抵抗感が薄くなっているのかもしれません。
もし仮に、ゲイとの関わりに抵抗のある人が近くに居たとしても、サクジローさんに危害を加えず、サクジローさんの職場環境が劣悪にならないのであれば、既に好いてくれている仲間を最優先にお考えになられて、その方達が悲しまないご決断をして差し上げてください。
と同時にアタシは、「ゲイに対して抵抗のある方達」の趣向やご意志がある事も尊重し、アタシ達ゲイが社会に理解して欲しいと本意に思う欲求と同じく、抵抗を持つ方への理解も示さなければならないと思うのです。
人にはどう抗っても「忌むものを無条件で拒んでしまう習性」があるのが常です。これは「万物の個」に与えられた無数の趣向のうちの一つです♪アタシもゲイに抵抗のある人に幾度となくお会いしました♪でも、どちらが肯でどちらが否か、ではないのです♪
「ただそうなだけ」なのです♪
サクジローさん、DELIVA実は、ケーキやスイーツがちょっと苦手なんです。特に食べたいとも思わず、飲み会でシメに出て来た時にゃ鬱陶しいと思ってしまい、家にあっても結局食べず腐らせてしまう。そのくらいどうしても好きになれないんです…。
というアタシの価値下に於けるスイーツは、「ただそうなだけ」なのです♪
これってもう、仕方なくないですか♪？当然スイーツが悪いわけではなく、けどアタシもスイーツが苦手なのを誰にも文句言われたくない。アタシのスイーツ同様、ゲイが苦手な人が「ゲイが苦手だ」という事実はしょうがなく、けどその事実がわかれば対処できる方法はいくらでもあります♪
無理に交友の輪を広げるために自己を縛ったり、環境改善を自身に強いたりせず、好きな人は好き、そうでない人とは怪訝なくドライにフラットに接する。「そうである」事にその職場でただただ準じていて欲しいです♪
サクジローさんの人生は、ゲイに苦手意識を持っている人のために右往左往する人生なのではなく、サクジローさんの人生です♪逸れたくない時に、誰かのために道を避ける必要はありません♪
「ゲイがバレそうになるとよく退職を選んで」しまう今のサクジローさんの「防御力と回避力」は、アタシの主観ですが、今後を長い目で可視想定すると、あまり好転する結果に繋がらないのでは…と思うのです。
もし、サクジローさんが対外的に女性的な立ち振る舞いが既に定着しているのであれば、もしかしたら周囲の方々は、そんなサクジローさんが、多分ゲイなのだろうな、というのは想定しているけれど、「バレたくないと思っているだろうから、そこには何も触れずに関わってあげていこう」と、優しい気持ちで触れないでいてくれてるのかもしれません。
が故に、周りの態度が密やかに見えてしまうという可能性もあります。なのでその密やかな態度は、皆様の「優しい気持ち」なのだと常に勘違いしていましょう♪
アタシが思うに大多数のゲイの方の生活圏内の物腰や所作は、当のご本人が思っているほどゲイであることを隠せてません(笑)。まぁまぁ駄々漏れてると思います♪
手の動き、指使い、首のしなやかな可動域、目線、口調のイントネーション、女性的爆笑、食事を口に運ぶ動作、歩き方、喫煙の所作、直立時の狭いパーソナルエリアetc…。その一挙手一投足に往年のトップモデルや大御所大女優のオーラを見ては女性性の所作に憧れ、体得しようと身を馳せていた期間が長いはずのゲイの皆々様は、どんなに性(さが)を隠そうともほぼほぼ女性的所作を掌握し、もう其れ等が身から溢(あふ)れんばかりです。
昔、勤務中にランチを誘ってきたゲイの知人が、「アタシ、ゲイだって会社に公表してないから、DELIVA絶対にゲイってバレそうな態度取らないでね」と、誘ってきた分際で杭打ってきたくせに、社内の待ち合わせ場所に小指立てながらキャットウォークで歩いて来てあまりのセルフ身バレっぷりに「540度周ってなんだコイツ」と大爆笑したのを今でも鮮明に憶えています♪
これだけあからさまな男性が、ゲイの疑念を持たれない訳がありません。笑
サクジローさんのお勤めになられている職場環境がどれほどLGBTQに理解のある環境か、のご判断もございますし、サクジローさんのご年齢にもよるので強くは申せられないのですが、セクシャリティが原因の「転職」は出来るならばあまり繰り返さず、セクシャリティをしかと認めてくれる「天職」を見つける勇気を、ご自身のライフスタイルから少しでも抽出して、起こる逆境を覚悟して、共に働いている方や、サクジローさんがゲイだという事を知ってか知らずか、やっぱり仲良くしてくれている人がいらっしゃる環境を信じてみて欲しいです!!
自己尊重型のお気持ちはひけらかさず内に秘めつつも、ちょっっっ…との意識で構いません♪少しだけ、周りをリサーチしてみてください♪
多分そのちょっっっ…との意識は、日々悩まされる不眠の苦労よりも前向きに奮い立つ勇気につながり、サクジローさんが自己を解放するためのキッカケになるかもしれません!!
アタシもガンガンゲイである事をそこら中に散布公言してますけども、「えぇ、ゲイです。以上です♪」というスタイルで日々を過ごし過ぎるが故に、あまりにもあからさまで指摘したい突っ込みドコロがないらしく、もはやアタシから「ねぇ、アタシゲイなんだけど!!泣」と周囲にかまってちゃん全開で泣きつく始末です♪笑
サクジローさんらしく、サクジローさんが意のままにご自身を表現し、そんなサクジローさんが日々を謳歌する為に、少しずつの勇気を大きく蓄積できるよう、陰ながら応援しています♪
この世のゲイの中で、サクジローさんが特筆してつらい思いをなさるのはフェアではありません。さまざまな環境に身を置き、其々に悩み立ち向かい、受け入れ愛され、振り振られ、などが縦横無尽に起こる中、サクジローさんも、アタシというゲイも、カミングアウトしまくって楽しく生きてるゲイも、全ての事象と共に自身の人生をひた歩んでいるゲイも皆、同じ「ゲイ」なのですから♪♡
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