眞栄田郷敦主演の夜ドラ「カナカナ」(毎週月~木曜夜10:45-11:00、NHK総合)の第16回が6月9日に放送された。叔父にさらわれた佳奈花を救ったマサ。帰り道の2人の姿が感動を呼んだ。(以下、ネタバレがあります)

【写真】眞栄田郷敦“マサ”が武田真治“沢田”をお姫さま抱っこ!

■叔父にさらわれた佳奈花をマサが救出!

“夜ドラ”とは、“朝ドラ”こと連続テレビ小説の夜版ともいうべきドラマ枠で、2022年の4月に新設。本作はその第2弾となる。

原作は、「今日から俺は!!」(小学館)で知られる西森博之氏の同名漫画。100人相手のケンカに勝った伝説を持つ元ヤンキー・マサと、人の心が読める、ちょっとおませな5歳の女の子・佳奈花が織りなすハートフルコメディーが展開する。

遠縁の佳奈花を預かり、親代わりとして3カ月の試用期間を過ごす“仮免ファーザー”のマサ。第15回は、佳奈花の能力を金儲けに使おうと企む叔父・沢田(武田真治)にさらわれた佳奈花を、マサが見つけるまでが描かれた。

■マサが佳奈花をおんぶする姿に感動

佳奈花をさらわれた怒りによって、マサがかつて恐れられていた“怪物”のようになってしまうのではと心配していた勇介(前田旺志郎)や沙和(白石聖)。そんななか、沢田を見つけたマサは、手刀で沢田を気絶させ、砂に埋めるという“おしおき”をするにとどめた。

帰り道、自分の秘密をマサに明かそうと思う佳奈花。なかなか言えないでいると、マサは目をつむって飛行機のように両手を広げて歩いてくるように言い、“おんぶ”をした。そして「もう大丈夫だ、俺がついてる」と安心させつつ、「秘密の一つや二つ、みんなある。俺だってある。みんな、そういうの抱えて生きてんだ。だから、なんにも気にすんな」と語りかけた。

第4週の始まりである第13回では、甘えられない佳奈花がマサのおんぶを断る場面があった。それだけに今回のおんぶシーンに感動もひとしお。マサの温かく、広い背中に安堵して眠りにつく佳奈花の姿もあり、視聴者からは「涙止まんなかった」「心打たれた」「2人の絆がグッと強くなったね」といった声が寄せられた。

■警察署長・桐島はマサに何の恨みが?

感動的に第4週が終わるかと思いきや、ラストはマサに砂浜に埋められた沢田のシーンへ。夜まで気絶したままだった沢田のもとに現れた警察署長・桐島(桐山漣)は、「お陰で日暮(マサ)の弱点がよくわかりました」と告げた。

そして「いよいよゲームの始まりです。日暮が血まみれになって私の足元にひれ伏す姿…想像すると、ワクワクしますねぇ」と不敵な笑みをこぼした。

沢田を演じる武田と共に、桐山の悪役ぶりも視聴者を不安にさせている。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

眞栄田郷敦“マサ”の背中で眠る加藤柚凪“佳奈花” 夜ドラ「カナカナ」第16回より/ (C)NHK