ディズニー公式動画配信サービス「Disney+ディズニープラス)」のコンテンツブランド「スター」の日本発オリジナルドラマシリーズ「すべて忘れてしまうから」、「シコふんじゃった!」、「ガンニバル」の3作品が、2022年秋から配信される。

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■「スター」オリジナル作品とは?

「スター」オリジナルは、ディズニーが約100年にわたり世界中の観客に愛されるエンターテインメントを送り届けてきた経験から、各国の才能溢れるトップクリエイターや俳優たちと協働して制作する、従来のディズニーのイメージに留まらない多種多様なテーマやジャンルの映画・ドラマ・アニメーション作品。日本でも、国内屈指のクリエイター&キャスト陣と共に、日本の文化・精神性に根差しながらも普遍的なメッセージの込められた、世界水準の物語をオリジナルアニメやドラマとして世界へ配信する。

■世界中の人々が共感できる3作品

制作を統括するディズニープラスエグゼクティブ・ディレクターの成田岳は、2020年秋から配信される「スター」の日本発オリジナル作品について、「この度日本から世界の皆さんに素敵な作品をお届けすることができ、うれしく思います。我々が標榜する、世界中の人々が共感できるストーリーテリングが体現された3作品になっています。それぞれ日本を代表する最高のクリエイター&キャストによる、大人の恋愛・青春物語・サスペンス人間ドラマなど、多彩なラインアップを是非お楽しみください」と日本発のオリジナル作品に自信をみせる。

■「すべて忘れてしまうから」

「すべて忘れてしまうから」は、燃え殻による同名のエッセイをドラマ化。いつかはすべて忘れてしまう、もう戻れない、何気ない日常を切り取った人間模様を繊細に描き出した作品だ。燃え殻は、WEBで配信された初の小説が連載中からSNS上で大きな話題となり、小説家デビュー作「ボクたちはみんな大人になれなかった」がベストセラーに。そんな燃え殻によるエッセイを、2015年に新藤兼人賞(金賞)を受賞し、昨年公開された映画「あの子は貴族」を監督した岨手由貴子、2021年に公開された映画「子供はわかってあげない」を手掛け、さかなクンの半生を描いた映画「さかなのこ」の公開が控えている沖田修一、「ドライブ・マイ・カー」でアカデミー賞国際長編映画賞を受賞した大江崇允といった、日本屈指のクリエイターが監督・脚本を担当し、ドラマオリジナルの物語を紡ぎだす。

岨手監督は「“日常の悲喜交々”という言葉にはおさまらないユニークでナイーブな原作の世界観を、連続ドラマシリーズという時間の連なりで描くことにとても興奮しています。加えてスーパー16mmでのフィルム撮影というチャレンジにも、日々武者震いしながら、スタッフ一丸となって撮影をしております」と意気込みを語り、沖田監督は「岨手監督が、燃え殻さんの原作を、自由な発想で脚本にしていて、その中で、2話分ではありますが、楽しく参加させていただきました。あとは、昔から大好きな俳優の方とご一緒できることに、大きな喜びを感じながら撮影させていただきました」とコメント。

そして大江監督は「素晴らしいスタッフに包まれて、素敵な俳優の方々が演じる。肩の力を抜いて、ゆったりとそれを堪能して頂きたい作品です。こんな時間の使い方っていいよなと思います。関わることができてとても光栄でした」とそれぞれが思いを語った。

■「シコふんじゃった!」

「シコふんじゃった!」は、1992年に公開され当時大きな話題となり、「キネマ旬報ベストテン第1位」など数多くの映画賞に輝き高い評価を得た映画「シコふんじゃった。」の新たな物語を描く。映画から30年後の教立大学相撲部を舞台に、現代の若者たちの魅力のつまった新しい時代の青春ストーリーとなる。

総監督を務めるのは、映画「シコふんじゃった。」の監督・脚本をつとめた周防正行。この作品で極上のエンターテインメント映画の基礎を築き、その後も「Shall we ダンス?」、「それでもボクはやってない」などの数々の作品で国内外の高い評価を受ける日本を代表する映画監督の1人だ。

30年の時を経て再び本作を制作するにあたり「初めて学生相撲を見たときは本当にビックリした。その日、人生で初めてまわしを締めたとしか思えない学生が、国技館の土俵で相撲を取っていた。面白かった。すぐに『シコふんじゃった。』というタイトルと共にストーリーが頭に浮かんだ。あれから30年、果たして今どきの若者がどんな物語を紡ぐのか。練り上げたシナリオは、思いも寄らない展開で、チャーミングなキャラクターたちが右往左往する。オーディションで決まった若い俳優たちも飛び切り個性的だ。きっと、思いっきり楽しくて、時には切ない、面白いドラマになるだろう。ちなみに60代も半ばとなったボクは、毎週土曜、250回シコふんでます!」と、熱い思いを語った。

そして、監督を務めるのは、これまで「終の信託」、「舞妓はレディ」、「カツベン」で周防正行監督作品に携わり、周防監督が厚い信頼を寄せる片島章三。「今回演出を担当する事は光栄かつ責任の重さを感じています。『シコふんじゃった。』は多くの同系統作品が生まれる原点となった金字塔的作品ですから。映画同様コメディを基調に、今時の若者が地味で泥臭い世界に身を置く事での葛藤、特に今作は様々な新しい要素を盛り込みました。男女問わず多くの方に見て頂きたいです」とプレッシャーと共に喜びを語った。

また、制作は、映画「Shall we ダンス?」、「ウォーターボーイズ」、「スウィングガールズ」などの大ヒット作品を世に送り出してきたアルタミラピクチャーズ。プロデューサーは映画「シコふんじゃった。」のプロデューサーを務め、これまで周防監督のほぼすべての作品に携わってきた桝井省志がつとめる。

■「ガンニバル

ガンニバル」は、累計発行部数180万部を超えた二宮正明が放つ衝撃のサスペンスコミック「ガンニバル」をドラマ化。一息も尽かせぬ緊迫感で放つ、全世界を震撼させるサスペンス超大作だ。

監督は、デビュー作「岬の兄妹」で国内外の映画業界に衝撃を与えた異才、片山慎三。今年1月に公開された最新作「さがす」は第26回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門に正式出品され、日本のみならず世界からも大きな注目を集めている。片山監督は「ガンニバルは法を守る警察官と村の風習を守る者たちとの対立をそれぞれの立場から真摯に描きつつ、わかりやすい善悪ではない、常識を揺さぶるような作品に仕上げたいと思っています」と、本作への力強い意気込みを語った。

主演に柳楽優弥、脚本に大江崇允、プロデューサーに「闇金ウシジマくん」シリーズを手掛けた岩倉達哉、「ドライブ・マイ・カー」でアカデミー賞国際長編映画賞を受賞した山本晃久という盤石の布陣で挑む。

「すべて忘れてしまうから」、「シコふんじゃった!」、「ガンニバル」の3作品が2020年秋配信開始/  ※提供画像