芸能界入りのキッカケは双子の兄に対するコンプレックスだったという。俳優・藤木直人が、ファッション雑誌「メンズノンノ」のモデルに応募した大学時代を振り返った。

 二卵性双生児の弟として生まれた藤木は、6月6日放送の「ノンストップ!」(フジテレビ系)の中で、自分よりも「勉強もスポーツもできて社交的だった」という兄に対する正直な想いを告白。幼少期から学生時代にかけて、文武両道な兄に引け目を感じ、「その影に隠れていたが、どこかで目立ちたいみたいなのがあった」と語った。

 藤木が目を向けたのが「華やかなテレビの世界」で、「自分を変えてくれるのでは?」との思いに至ったという。藤木は「当時、メンズノンノ出身で活躍している人が多くて、年に1回オーディションをやっていた」とし、応募の意思があったものの、兄からは「そんな恥ずかしいことをしたら兄弟の縁を切る」と言われ、「そうか、恥ずかしいことなのか」と断念。

 しかし、偶然にも同年のオーディションでは「同じ高校の同級生」がグランプリに輝くことに。スタジオでは、この驚きの展開に「少女漫画の世界」などの反応が飛び交い、藤木も「運命を感じません? あいつがなれたなら‥‥と。それで(芸能界が)凄く近くに感じてしまった」と背中を押されたようだ。

 そして、大学2年生の頃に再びメンズノンノのオーディション参加を決意。結果は、最終選考での落選となったが、藤木に可能性を感じた芸能関係者から連絡が入り、晴れて芸能界へのデビューが決まった。

 なお、当初は反対していた兄についても、藤木は「途中からは応援してくれてるのかな」と振り返り、少しずつ理解を示してくれていたようだ。

「かねてより、様々な番組で『勉強もスポーツも兄には敵わなかった』『頭だけは兄貴に敵わないんです』などと語ってきた藤木ですが、自身も千葉県偏差値70超えの超難関高出身であることから、視聴者からは『本当にこの双子の遺伝子最強すぎる』『最強の兄弟』『すごい双子だよね』との声や、そもそも藤木が双子だったという事実について『初めて聞いた!』『藤木さん双子なのね』『双子とか、そろってるところ見たい』などの反応がありました。また、藤木でさえも辿り着くことができなかったメンズノンノのグランプリという栄光を手にしたのが、同じ高校の同級生だったという点にも、『そのクラスの女子が羨ましい』『イケメンたくさんいる学校だな』と驚く人が多かったです」(テレビ誌ライター)

 俳優として27年のキャリアを誇るベテランとなった藤木だが、優秀な兄の存在が、そのモチベーションであり続けたのかもしれない。

(木村慎吾)

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