アメリカで、突如、人が乗った車が爆発し、炎上するという事態が発生した。
大きな爆発音に気付いた男性は、燃えた車の中に閉じ込められていた隣人を決死の覚悟で救い出すことに成功した。
一歩間違えば自身の命も失っていた可能性も高く、美談として語るにはあまりにも危険な行為だが、運よく救い出すことができた男性の勇気ある行為は、ネット上で称賛された。
5月3日、ケンタッキー州エルクホーンシティに住むジャスティン・ケセンベリーさんは、自宅にいた時突然大きな爆発音を聞いた。
何事かと家を出てみると、丘の中腹で炎に包まれた隣人の車を発見。爆発音を聞きつけた近所の住民らも集まってきた。
どうやら車のエンジン部分から発火し、爆発を引き起こしたようだった。直ぐに救急隊に通報したが、一刻を争う事態である。
車の窓は全部閉まっており、住民らは中にいる隣人をどうにか助けようと試みたが、炎の勢いが強く、煙が濛々と上がっている。
ケセンベリーさんら一同は「おそらくは、窒息していて助からないかもしれない」という思いが頭をよぎったという。
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燃え盛る車の中に入り、隣人を救い出す
しかし、窓が破裂した時に運転手の動く姿が見え、生きていることを知ると、ケセンベリーさんはすぐに行動に出た。
運転手の男性に向かって、「燃えているから早く車から出るんだ!」と声をかけた。だが、男性は力が出せず、助手席に倒れ込んでしまった。
そこでケセンベリーさんは、燃え盛る車の助手席側の窓から身を投じ入れ、男性の体を外へ引っ張り出した。
勇気ある迅速な行為で運転手の命が救われる
その後、通報を受け到着した消防署員によって消火活動が行われ、男性は病院へと搬送され、一命をとりとめた。
エルクホーンシティ警察は、自身の命のリスクを顧みず無私無欲に行動したケセンベリーさんの勇気ある行動を称賛した。
また地域の市長も「勇気ある行動で他人を救助したケセンベリーさんは、地域への住人の真の思いやりを表明した素晴らしい人」とその行動を称えた。
ケセンベリーさんは、「適切な場所とタイミングに恵まれただけです。成し遂げたのは奇跡だった」と話している。
なお、救助された男性は、現在自宅で回復に向かっているということだ。
ケセンベリーさんの言うように、助け出すことができたのはまさに奇跡であり、運とタイミングによるところも多い。
命がけで行った救出劇は今回は成功したものの、一歩間違えば、爆発に巻き込まれてさらに被害が増大する可能性もある。
命を懸けて人を助けようとしたケセンベリーさんの勇敢さは称えるに値するものだが、こういう時、どういった行動をするのが正解なのは状況によって異なる。同様の行為を推奨しているわけではないということをご理解いただきたい。
Pike County man, deemed ‘local hero,’ rescues neighbor from burning car/ written by Scarlet / edited by / parumo
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