テレビ東京では、7月クールの「ドラマプレミア23」枠にて、Sexy Zone・佐藤勝利が主演、秋元康が企画・原作を務める完全オリジナルドラマ「赤いナースコール」(毎週月曜夜11:06-11:55)を放送することが決定した。同作は、病院を舞台にした史上最恐ミステリー&ノンストップラブサスペンス。佐藤はテレビ東京のドラマ初主演となる。

【写真】秋元康、地上波限界の“怖いドラマ”に挑戦

秋元康が手掛ける、史上最恐ミステリー&ノンストップラブサスペンス

ひと組のカップルが事故を起こしてしまい、とある病院に入院することに。だが、「この病院何かがおかしい…!?」 。個性豊かで奇妙な入院患者たち、何か含みのある医者や看護師たち、一見すると普通なのに拭いきれない違和感をまとった病棟、そして並行して病院の外で起きている連続殺人の謎。

“5分に1回の恐怖”をテーマに、「この病院で何が起きているのか」「なぜ、人が死んでいくのか」「主人公たちはなぜ、この病院に入院したのか」など、さまざまな人間ドラマと恐怖を伴うミステリーが展開されていく。

佐藤が演じる主人公・春野翔太朗は、事故をきっかけにとある病院に強制入院させられ、病院内でさまざまなトラブルに巻き込まれることに。そんな中でも、彼女への愛を胸に困難な状況を何とか切り抜ける。

加速する謎解きに並行して訪れる主人公カップルのピンチ、そしてそのピンチの度に確かめ合うお互いの愛。ミステリーを展開しながらも、二人の絆が切実に描かれていく。

秋元康(企画・原作)コメント

「あなたの番です」という連続ドラマを作った時、「夜、見るのは怖い」と言われました。そんなにホラー的な要素を意識したわけではないのですが、確かに、一人で見ていたら背筋がゾクゾクするようなシーンがいくつか登場したかもしれません。

テレビ東京のこの放送枠は、新しい連続ドラマに挑戦するチャレンジ枠なので、今回は、「地上波の限界だと言われる“怖いドラマ”を作ってみよう」と思い、この「赤いナースコール」を企画しました。

僕が海外のあるホテルに滞在した時のことです。病院の跡地に建てられたそのホテルは、幽霊が出るとうわさでしたが、僕は気にしていませんでした。深夜、部屋のリビングで原稿を書いていたら、ガタガタと。まるで病院の患者を乗せたストレッチャーが移動する音が聞こえました。

ふと、リビングから寝室に繋がる廊下の方を見ると、白いナースキャップ看護師がストレッチャーを押して横切るのが見えたのです。時差で寝ぼけていたのかもしれませんし、旧病院跡地という情報が、錯覚を呼んだのかもしれません。おそらく、夢を見ていたのでしょう。

しかし、あのストレッチャーがガタガタ通り過ぎる音とナースの姿は、今でも目に焼きついているのです。あの時、そのナースと目が合っていたら…。そんな恐怖をSexy Zoneの佐藤勝利さんやすてきな俳優の皆さんとスタッフと作れたらと思います。

■佐藤勝利(春野翔太朗役)コメント

――テレビ東京のドラマ初主演ということで、ドラマオファーを受けた時の気持ちや作品の印象をお聞かせください。

テレビ東京は、デビュー当時は「ヤンヤンJUMP」(2011年4月~11月までレギュラー出演)に出させてもらっていたのですが、最近はなかなか出ていなかったので、すごく久々な感じがしてとてもうれしいです。

企画・原作が秋元康さんで、プロデューサーさんから作品の説明をして頂いた時に、「ここは言わないでおこうかな」とか僕にもかなり秘密にされている部分があったので、話が進む中で、どんでん返しやいろいろな大きな揺さぶりがすごくある作品になるのではないかと思っています。

僕もまだ、初回の台本をいただいたばかりで、視聴者の皆さんと一緒の感覚で、ドキドキしています。

――これから撮影が始まりますが、楽しみにしている事や、役を演じるにあたっての意気込み、役作りで意識したい点があればお聞かせください。

共演させていただく方々が豪華なので、いろいろな刺激を受けると思いますし、そこもとても楽しみです。いろいろな事を試すというか、この役でいろいろと逸脱していけたらと思っています。

作品のキャラクターについても僕にもまだ秘密にされている部分があるので、現場で、豪華なキャストの皆さんと面白い化学反応を起こせたらなと楽しみにしています。

役については、売れていない脚本家という役で、付き合っている彼女と実家に行く時に事故に遭って、という所までは分かっているのですが、事故後の事が秘密にされている事が多く、良い意味でどうなるか分からなく、いろいろな可能性がありそうだと思っています。

熱量や情熱は高くて、いろいろなものに巻き込まれていく役。それに加えて、変わった役ではなく“普通”なので、そこが難しいのですが、魅力な人間力を僕なりに出せたらなと思います。

――作品の見どころや、視聴者へのメッセージをお願いします。

僕もまだ結末を教えてもらえていないので、結末はもちろん、そこに辿り着くまでの過程も気になる作品と思います。

1話ごとに「こんな展開なんだ」という気になる展開をしていき、ホラーではないのですが、それぞれのキャラクターの怖くない人も怖く見えたり、何が怖いか分からない怖さがあって、ゾクゾクするような作品だと思いますので、ぜひご覧ください。

僕は今、一番制作陣に怖さを感じています。(作品の秘密にしている部分を)教えて!って(笑)。

■北川俊樹(テレビ東京)プロデューサーコメント

恐怖をテーマにしたドラマです。ただのホラーではありません。最恐ドラマです。日本の映像界においてホラーやスリラーは一時代を築いたジャンルですが、それも今は昔。最近はめっきり少なくなったのではと思います。(僕の知識が浅いだけだったらごめんなさい)

そんな中、真正面から恐怖を描こうとするこのドラマ。個人的には、現象や人間なども含めて“恐いこと”は死ぬほど苦手なのですが、せっかくなので恐怖というエンターテインメントに改めて向き合ってみたいと思います。(と言うより、今、向き合ってます。すごい恐いですこのドラマ)

そして、見てくださる皆さんに最高のドキドキとワクワクと、何よりゾクゾクをお届けしたいと思います。さらにもう一点、このドラマはミステリー要素満載です。

企画・原作の秋元康さんによる謎設定と含みある人物たちの設定は見どころ満載、考察要素も満載。(脚本、めちゃくちゃ面白いです)

何度も見返していただき、「彼の、彼女の、あの時の、あの行動は、もしかして…」「ここで、あれが、こうなったから、つまり、この行動は、こういうことか…」と、考察していただけますと幸いです。

最後に、主演はSexy Zoneの佐藤勝利さん。明るく華やかなイメージのある佐藤さんが、理不尽な恐怖と危険な状況にさらされる主人公を演じてくださいます。

当初はただただ巻き込まれていく主人公が、謎を解き、危険を脱し、愛する人を思う…徐々に変化を見せていくそのお芝居は必見です。

ご本人のコメントにもあるように、まだお伝えしていないことがたくさんあります。(悪気はないです!)お伝えするのが楽しみです。

そして、佐藤さん、秋元康さん、さらに監督やスタッフたちと共に、このドラマをどんどん面白く、もとい、もっともっと恐くしていきたいと思います。史上最恐のドラマ。皆さま、ぜひご期待くださいませ。

■「赤いナースコール」イントロダクション

2022年7月某日――。

関東近郊。高速のインターを降りて十数分。のどかな田園風景を1台の車が走る。春野翔太朗(佐藤勝利)と三森アリサが車を走らせている。アリサの両親にあいさつをしに行くためだ。

緊張しすぎてあいさつの練習を噛んでしまう翔太朗をアリサが笑い、仲むつまじくドライブは進む。しかし、山中に入ったところで、翔太朗の車は事故に遭ってしまう。

やがて翔太朗が目を覚ますと、そこは病院のベッドの上だった。右足にギプス、そして左腕もギプス。激痛が走り、身動きの取れない翔太朗。だが、自分のことよりも、「アリサは?いつ会えますか…!?」と気に掛ける。

どうやら命に別状はないらしい。だが、医者からはお互い絶対安静のため、会ったりするなどは少し待つように言われた。

同室患者の面々は多種多様。「競馬新聞を読み込む者」「PCで般若心境を打ち込む者」「小学生のドリルを解いている者」「ジグソーパズルに打ち込む者」そして「窓の外を見つめている者」。

と、自分のスマホがないことに気付く翔太朗。看護師を呼ぶためにナースコールを押そうとすると、みんなが一斉に自分に注目した。「押すんですか…?」と、なぜか一様にためらう様子の同室患者たち。翔太朗は違和感を覚えながらも、ナースコールを押してみるのだった。

一方その頃、アリサも目を覚ましていた。

やがて翔太朗は、ナースコールだけでなく、この病院の人々や医療施術に奇妙さを感じるようになる。そして「ある事件」へと巻き込まれていく。

心臓をつかまれるような恐怖が繰り返される内、一連の事件の裏にある驚愕の事実に近づく翔太朗。果たして、翔太朗とアリサの運命は――。

佐藤勝利が史上最恐ミステリー&ノンストップラブサスペンスで初主演/ (C)「赤いナースコール」製作委員会