2022年6月8日公開(集計期間:2022年5月30日6月5日)のBillboard JAPAN週間アルバム・セールス・チャート“Top Albums Sales”で、Sexy Zoneの『ザ・ハイライト』が144,801枚を売り上げて、首位を獲得した。

 『ザ・ハイライト』は、Sexy Zoneの約2年4か月ぶりとなる8thアルバム。秦 基博が提供したシングル曲「夏のハイドレンジア」のほか、Nulbarich、岡崎体育、STUTS、iriらが楽曲提供で参加している。

 本作は初週で144,801枚を売り上げ、オリジナルアルバムとしては2020年リリースの『POP × STEP!?』(初週売上134,592枚)、2019年リリースの『PAGES』(同124,347枚)を上回る数字を記録した。本記事では『ザ・ハイライト』の販売動向の特徴を、過去作と比較し調査してみたい。

 図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/113225/2)は、『ザ・ハイライト』および『POP × STEP!?』『PAGES』の実店舗での発売初週の地域別販売比率のグラフとなる。また、一般的なアルバムと比較するため、2022年に販売されたアルバムの地域別販売比率を全アルバムとしてグラフに追加している。

 まずSexy Zoneの3作と全アルバムを比べてみると、ほぼ似たような比率となっていることがわかる。『ザ・ハイライト』と全アルバムの増減を見てみると、北海道が全アルバム比+1.2%、関東が+1.4%、近畿が-2.1%、それ以外の地域は±0.5%以下と、今作も平均的な比率に近いことが確認できるだろう。

 さらに『ザ・ハイライト』と過去2作の増減を見てみると、関東と北海道以外の差異は±1%未満で、安定的な人気がうかがえる結果となった。なお北海道に関しては、『PAGES』4.3%→『POP×STEP!?』5.1%→『ザ・ハイライト』6.2%と毎回数字を伸ばしており、着実に新規リスナーを増やしていることが推測できる。

 豪華制作陣の参加やコンセプチュアルな作風が話題を呼んでいる『ザ・ハイライト』。初週の販売動向は過去2作とさほど変化はなかったものの、今後、作品の内容が口コミで広がっていくことで、過去作とは異なる推移を見せていくかもしれない。チャートアクション的にもグループの“ハイライト”となるのか注目だ。

【深ヨミ】Sexy Zone『ザ・ハイライト』前作超えでアルバム首位に 過去作と地域別販売動向を比較