キャンプは一年通して楽しめるアウトドアレジャーなので、6月にキャンプに出かける人も少なくありません。
ただ、6月は真夏に比べるとまだまだ朝晩の寒暖差が大きい日が多く、服装に注意しないと冷えに悩まされる原因となります。

そこで今回は、6月のキャンプに適した服装を男女別にご紹介すると共に、6月のキャンプに必要なアイテム、注意すべきポイントについて解説します。


男女別|6月のキャンプに適した服装

6月は日最高気温が25℃以上になる日が増える一方、日が落ちた後は肌寒さを感じるような気温になることも少なくない時期です。
特に山や海などに近いキャンプ場は、街中よりも日中と朝晩の寒暖差が大きくなりやすいので、暑さ対策と冷え対策の両方を徹底することが大切です。

以上の点を踏まえ、6月のキャンプに適した服装や選び方のポイントを男女別にご紹介します。

■男性は半袖インナーにライトアウター、長ズボンがおすすめ
6月の日中は気温が上がりやすいので、昼は半袖Tシャツ一枚で過ごしてもOKです。
一方、ボトムスは暑い日でも、できれば長ズボンを着用した方がよいでしょう。

虫対策になるのと、BBQたき火をしたときの火の粉対策になるためです。
ポリエステルなど化繊でできたズボンだと、火の粉が落ちたときに穴があいてしまう可能性がありますので、綿や麻などの天然素材か、アウトドアメーカーなどから販売されている難燃素材のパンツを選ぶとよいでしょう。

一方、日が落ちて気温が下がってきた場合に備え、ウインドブレーカーなどのライトアウターも準備しておきます。
こちらも化繊を避けるのはもちろん、雨が降ってきた場合に備えて防水加工が施されたものを着用しましょう。

■女性はレギンス×ショートパンツorスカートの組み合わせがおすすめ
女性の服装選びも基本的には男性と同じで、日中は動きやすく、かつ通気性の良いTシャツなどが適しています。
紫外線が気になる場合は長袖Tシャツがおすすめですが、厚手のものを着用すると暑さや汗に悩まされやすいので、リネンや冷却素材など、なるべく通気性の良い素材のものを選びましょう。

トムスは長ズボンでもOKですが、おしゃれ度をアップしたいのなら、レギンスショートパンツまたはスカートを合わせた女性ならではのスタイルにまとめられます。
UVカット加工を施したレギンスなら、足の紫外線対策にもなって一石二鳥です。

夕方以降の冷え対策は、男性と同じく、マウンテンパーカーやウインドブレーカーなどのライトアウターを準備しましょう。
カーディガンでもOKですが、素材によっては火の粉がかかったときに穴が開いたり、焦げてしまったりする可能性があるので要注意です。


6月のキャンプに必要なアイテム

6月のキャンプを快適に楽しむために、ぜひ持っていくべきアイテムを3つご紹介します。

■1.雨具
梅雨入りのタイミングは地域によって異なりますが、過去の統計では、沖縄など一部地域を除いて5月下旬~6月にかけて梅雨入りするのが一般的です。[注1]
梅雨の間は雨が降りやすいので、たとえ天気予報の降水確率が低くても、必ずレインウエアや傘、長靴などの雨具を用意していきましょう。

■2.帽子
環境省の資料によると、6月は7〜8月に次いで紫外線量が多い時期とされています。[注2]
日焼け対策はもちろん、気温や湿度が上がった場合は熱中症のリスクも高くなりやすいので、男女ともつばの広い帽子を準備していきましょう。

メッシュ素材の帽子なら通気性も良く、気温が上がった場合でも、暑さや群れに悩まされにくくなります。

■3.日焼け止め
帽子や長袖・長ズボンを着用していても、顔や首、手など露出している部分はカバーできませんので、日焼け止めも用意していきたいところです。
日焼け止めの利き目はSPFの値やPAの+の数が大きいほど強くなりますが、キャンプならSPF40以上、PA+++以上のものを選ぶのがおすすめです。

日焼け止めの利き目は、おおよそ2~3時間でなくなるので、2時間ごとに塗り直しましょう。


6月のキャンプで気をつけるべきポイント

6月にキャンプを楽しむにあたって、注意すべきポイントを3つご紹介します。

■1.テントは水はけの良いエリアを選んで設置する
雨に降られやすい6月のキャンプは、いかに水はけの良いエリアを見つけてテントを設営するかが重要なポイントになります。
特に窪地や低地は雨水がたまりやすい場所なので、なるべく避けて設置しましょう。

■2.テントやタープの雨水を逃がす
雨が長時間降り続くと、傾斜がついているテントやタープでも、雨水がたまってしまう場合があります。
放っておくと雨水の重みでテントやタープが倒れてしまう可能性がありますので、雨水がたまっている箇所があったら定期的に水を逃がしましょう。

■3.寝具や寝袋は体温を逃がしにくいものがおすすめ
前述の通り、6月は寒暖差が大きくなりやすい時期なので、日中は汗ばむほどの暑さでも、夜間は冷えを感じることがあります。
特に山や海に近いキャンプ場は冷え込みが厳しくなるおそれがありますので、寝具や寝袋は体温を逃がしにくいタイプのものを選ぶとよいでしょう。


6月のキャンプは朝晩の寒暖差に注意しよう

6月は朝晩の寒暖差が大きくなりやすい時期ですので、日中に合わせて薄着をしていると、朝晩の冷え込みに悩まされる可能性があります。
気温が下がってきたときにさっと羽織れるライトアウターや、体温を逃しにくい寝具・寝袋などを準備して、しっかり冷え対策を行いましょう。

キャンプ当日の服装選びに迷った場合は、天気予報専門メディア「tenki.jp」の服装指数を参考にしましょう。
エリアごと、時間帯ごとに、その日に適した服装を提案してもらえます。
服装指数は10日先まで毎日公開されていますので、キャンプの予定に合わせてチェックすることをおすすめします。

[注1]気象庁:昭和26年(1951年)以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値)
[注2]環境省:紫外線環境保健マニュアル2020[pdf]

6月のキャンプに適した服装や注意すべきポイントも紹介