坂口健太郎と杏がダブル主演する7月11日スタートのドラマ『競争の番人』(フジテレビ系/毎週月曜21時)の第1話に、山本耕史がゲスト出演することが発表された。山本の月9ドラマ出演は『ひとつ屋根の下2』以来、25年ぶりとなる。

【写真】山本耕史、『競争の番人』ダイロクに最初に立ちはだかる最大の敵に

 物語の舞台は、公正取引委員会・第六審査(通称“ダイロク”)。坂口演じる天才で理屈っぽくひねくれ者の小勝負勉と、杏が演じる実直で感情のままに行動する元刑事の白熊楓が、独占禁止法に関わる違反行為を取り締まり、経済活動における自由で公正な競争の場を守るために目を光らせる「競争の番人」として、談合やカルテルなど不正を働く企業の隠された事実をあぶり出していく。

 山本が演じるのは、ホテルや飲食店、レジャー施設など手広く事業を展開する地域の有力者・天沢雲海(あまさわ・うんかい)。小勝負らは、雲海が経営するホテル天沢をはじめとした複数のホテルでウエディング費用の価格カルテルが行われているという疑いについて突き止めるため、調査を始める。しかし、そのカルテルの中心人物と思われる雲海はこの地域随一の権力者。公取委の調査など手慣れたもので、小勝負や白熊が不正を暴くためにさまざまな手法で雲海を追い詰めようとするも、雲海はするりと調査の網から逃げてしまう。

 山本は、「今回は“公取委に敵対する人物”、“立ちはだかる壁”として雲海が描かれていますが、あからさまに敵として演じる部分とそうじゃない部分のバランスは監督と話し合いましたね。雲海に追い詰められている人もいれば、救われている人もいるんです」と役柄について紹介。

 また、坂口と杏については「僕はテストでやったことと違うことを本番でやってみたりしちゃうんです(笑)。それを坂口君も杏さんも面白がってくれて。裏を返せば楽しめる余裕というか、ゆとりがあるんだなという印象です」と語り、「よく聞くけど具体的には分かっていない公正取引委員会をドラマとして描くということは、全く新しい作品が生まれるということなので、見ていて勉強にもなるだろうし、面白い作品だと思います」とメッセージ。野田悠介プロデューサーは「山本さんにしかできない表現で天沢雲海を形作って頂きました!」と話している。

 なお、ホテル天沢をはじめとしたウエディング費用のカルテル問題は、山本演じる雲海だけではなく、さまざまな人物の思惑が絡み合って進んでいく。山本の他、「クラシカルホテル」社長の安藤正夫役の勝矢、「温泉郷 絆」の社長・政岡一郎役の春海四方、ホテル天沢のブライダル部門長・碓井健司役の赤ペン瀧川、ホテル長・長澤俊哉役の濱津隆之、さらにホテルに花を納品しているフラワーショップ石田の石田正樹役で武田航平、七瀬役で野村麻純が出演する。

 ドラマ『競争の番人』は、フジテレビ系にて7月11日より毎週月曜21時放送。

 キャスト・スタッフのコメント全文は以下の通り。

山本耕史
■『ひとつ屋根の下2』(1997年/4月期)以来、25年ぶりの月9出演について

「当時は渋谷の“渋スタ”と呼ばれるスタジオで撮っていて、そこでフジテレビさんのドラマをガンガン撮っていたことを思い出します。あの頃は、こじんまりとしたところで職人さんのようなスタッフのみなさんとドラマを撮っていたという感覚が今も残っていますね」

■今回演じる天沢雲海について

「最初に台本を読んだときの印象はなんとなく時代劇でいう悪代官のような、表ではいい顔をしているような印象を受けましたが、よくよく台本を読んでいくと雲海が果たして悪い人なのか?そういう疑問もありました。今回は“公取委に敵対する人物”、“立ちはだかる壁”として雲海が描かれていますが、あからさまに敵として演じる部分とそうじゃない部分のバランスは監督と話し合いましたね。雲海に追い詰められている人もいれば、救われている人もいるんです」

坂口健太郎さん、杏さんの印象は?

「坂口君とは以前も共演したことがありますが、今回がっつりと絡んで、彼の面白い部分をたくさん見させてもらいました。僕はテストでやったことと違うことを本番でやってみたりしちゃうんです(笑)。それを坂口君も杏さんも面白がってくれて。裏を返せば楽しめる余裕というか、ゆとりがあるんだなという印象です。杏さんは今まで共演はなく、もの静かな方なのかなという印象で、背も高くてスラッとしていて、強いオーラを持ってる方ですが、話してみると意外とふんわりとしていて、柔らかな方で、会話をしていても、独特な言い回しを挟んだり、面白い方だなと思いました」

■視聴者の方々へメッセージ

「刑事でもない検察でもない、検事でも弁護士でもない、公正取引委員会は、企業の不正などにどこまで踏み込める職業なのか、よく聞くけど具体的には分かっていない公正取引委員会をドラマとして描くということは、全く新しい作品が生まれるということなので、見ていて勉強にもなるだろうし、面白い作品だと思います」

◆プロデュース:野田悠介(フジテレビ第一制作部)
山本耕史さん演じる天沢雲海はダイロクメンバーが相対する第一話最大の敵になります。雲海はお金の使い方に異常なこだわりを持っている人物。公取委から見れば不正を行っている疑いがある人物だが、彼のおかげで救われている人もいる。雲海が成し遂げたいこととは何か!? 山本さんにしかできない表現で天沢雲海を形作って頂きました!是非、ご覧ください!!」

ドラマ『競争の番人』に出演する山本耕史 (C)フジテレビ