レアル・マドリー退団が発表された元ブラジル代表DFマルセロの退団セレモニーが13日に行われた。

2007年から続いたマドリーでのキャリアに終止符が打たれることになったマルセロ。在籍16シーズンで公式戦545試合に出場し、獲得したタイトルはクラブ歴代最多の25個。まさに生きるレジェンドだった。

以前からマドリー残留を望んでいたが、望みは叶わず34歳にして袂を分かつことに。セレモニーでは、涙ながらにクラブへ別れの言葉を並べた。

「将来のことはあまり考えず、いつも今を生きている。喜び、苦しみ、トレーニング、痛み...すべてを捧げてきた人生のクラブを去るのは辛いことだ。このシャツを着るということは、美しくて強いことなんだ」

「歴史はすでに書きあがっているし、未来も怖くない。僕はこうしなければならなかったんだ。自分も嬉しいし、家族も誇りに思っている。不安はないよ」

「やるべきことはすべてやったし、満足して去ることができる。今日は一番幸せな日だ。若手たちに遺産を残したい。ヴィニシウス、ロドリゴ、バルベルデ…彼らのプレーを見ることは貴重な体験だ。ここを出て、ありのままの自分を見てもらうことが、僕にとって一番大切なことなんだ」

「選手をやめたら、レアル・マドリーにまた入団させてほしい。出ていくという感覚ではないけど、戻ってきても問題ないだろう?」

「引退については考えてない。まだまだ良いプレーができると思う。マドリーには愛着がある。もし敵対することになっても問題ないよ。いつかそんな日が来たら、僕はプロフェッショナルと貫く。マドリーからもそう教えてもらったよ。何が来ても大丈夫だ」

レジェンドの実感はない。僕は自分のことをそういう風に表現したことはない。みんな好きなように考えればいいんだ。目標を達成したい、勝ちたい、という気持ちが強い選手なんだよ」

「世界は終わらない。レアル・マドリードを去るからと言って、生きることをやめるつもりはない。サッカー外の人生でも美しいものを学んだんだ」

「僕はいつもマドリーと一緒にいる。どこに行っても僕はもう一人のファンだ。貢献しないことにはマドリーにいられないし、玄関でみんなの顔を見て、挨拶をして帰りたかった」

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