Appleは14日、2023年から『Apple TVアプリケーションメジャーリーグサッカーMLS)全試合の独占ライブ配信を行うことを発表した。

 発表によると、世界中のファンが、地域による放送停止や従来の有料テレビ放送の契約の必要なく、すべてのMLSとLeagues Cup(※MLSメキシコリーガMXのクラブが参加する大会)、および一部のMLS NEXT Pro(リザーブリーグ、3部相当)とMLS NEXT(ユースリーグ)の試合を『Apple TV』で視聴できる。

 2023年初頭から2032年まで、ファンは『Apple TVアプリケーションからのみで利用できる新しいMLSストリーミングサービスにサブスクリプション登録することで、MLSの全試合のライブ配信を視聴可能。すべての試合コンテンツに加えて、このサービスでは新しい毎週ライブ配信される試合のダイジェストショーも提供される。また、試合のリプレイハイライト、分析などのオリジナルプログラムも用意されている。『Apple TV+』のサブスクリプション登録者も追加料金なしで利用でき、一部の試合は無料で提供されるという。各コンテンツは、『Apple TVアプリケーションを利用できるすべてのデバイスで視聴できる。

 Appleのサービス担当シニアバイスプレジデントであるエディー・キュー氏は、次のようにコメントしている。

「スポーツ史上初めて、ファンはメジャープロフェッショナルスポーツリーグが提供するあらゆるものに1カ所でアクセスできるようになります。MLSのファンやサッカーファン、スポーツを愛するすべての人の夢が叶います。寸断されることも、フラストレーションを感じることもなく、ただ柔軟に、ひとつの便利なサービスに登録することでMLSのすべてをどこでも、いつでも観たいときに観れるのです。さらに多くの人に、もっとMLSを好きになったり、お気に入りのクラブを応援できるようになっていただくのが楽しみです」

 また、MLSのコミッショナーを務めるドン・ガーバー氏は、次のようにコメントした。

「Appleは、MLSの成長をさらに加速させ、クラブとファンのつながりをさらに深めるための完璧なパートナーです。クラス最高のユーザー体験を生み出し、あらゆる場所にいるファンに届けることができるAppleの能力を考えれば、どこにいてもMLSの試合を楽しむことが、熱心なファンにとっても、気軽に観戦する視聴者にとっても、驚くほど簡単になるでしょう」

 ファンが登録できる時期やサブスクリプションの価格設定、新しいMLSプログラムに関する具体的な詳細、試合スケジュール、放送チーム、充実したオンデマンドプログラム、試合前後の様子を伝えるコンテンツのほか、ファンがMLSのコンテンツをAppleのエコシステム全体で楽しめるすべての方法など、新しいサービスの詳細については、今後数カ月以内に発表される予定だ。

2023年からApple TVでMLSが配信開始 [写真]=LightRocket via Getty Images