私のような独身男性が、よく食べるものって何だろう?
いろいろと思い浮かびはするが、個人的にこれは外せない。「牛丼」、「天丼」、「かつ丼」など、安くて美味いお店が揃う“丼もの”こそ、真っ先に挙がると思うのです。
……が、あまりの手軽さゆえ一人で完結することが多いわけで。いわゆる“一人メシ”としての活用が圧倒的。他者との意思疎通を図ることは、正直多くありませんでした。

かしこの度、こんな組織が旗揚げしています。その名は、「全国丼連盟」。6月10日(昨日)に発足パーティが開催されており、運良く潜入に成功した記者によるリポートを今回はお送りしたいと思います!

さて、この日最初に登場したのは同連盟事務局長の波房克典氏。
「丼っていうのは、言うなれば『器の中でフルコースが実現している』ということなんですね」(波房氏)
いきなりの理論展開に会場全体が呆気にとられるものの、構わず続きます。
「ご飯の上に、何が乗るか? その組み合わせは、無限です。ということは『人の想像力の数だけ丼は存在する』と言える。要するに、丼とは宇宙である」
もう、付いていけない。
「器の中に広がる“創造的な宇宙”そのものである。お米の上に何か乗せたら、丼ですからね。何乗せてもいいんですよ。だから、宇宙なんです」
というわけで、同連盟のロゴマークはスペイシーなデザインとなったようです。その辺、画像を参照してください。

ちなみに今日のパーティは、「丼の勉強」の意味合いも兼ねています。じゃあ、まずは“丼用語”から覚えていきましょうか。これは、同連盟の中で盛んに使われている用語だそうです。
「丼活(どんかつ)」
ファンが「自分は丼を食べに来た」と、積極的にアピールする活動のこと。「今から丼活しに行く」と周囲に表明し、食べ終わったら「丼活してきました」と大げさに自慢。Facebookなどで、丼活報告していただきたい。
「集団丼活」
「集団就職」ではなく「集団丼活」。「丼活しようよ」「イイね、イイね!」と誘い合わせる行いのこと。
「丼宣言」
「今日、俺、丼活します」だけでなく「◯◯丼を食べます」と宣言すること。事前に丼活の宣言をし、しかも食べて報告する。野球で言うところの“予告ホームラン”。難易度は高い。
「丼ネーム
“丼ファン”であることを高らかに宣言した丼連盟員のみが名乗ることを許されるホーリーネーム。丼連盟員は、連盟から専用の名刺を作ってもらうこともできます。
「丼杯(どんぱい)」
ファンが素晴らしき丼との出会いに感謝し、その喜びを分かち合う儀式。乾杯の丼版。

では、同連盟の構成員についてをご紹介しましょう。そうそうたる面々が名を連ねています。例えば理事長の西村俊彦氏は、普段「日本ハンバーグ協会」の会長として手腕を振るっている手練。
ハンバーグは丼に乗りますしね。丼ネームは『ドン西村』です」(西村理事長)
専務理事には「日本唐揚協会」の八木宏一郎氏(ドン八木)が、理事には「日本コロッケ協会」の山村嘉克氏(ドン山村)が就任。ではドン西村理事長より、今後の抱負を伺いましょうか。
「本日、『全国丼連盟』の公式サイトオープンしております。URLは、『丼ドットオーアールドットジェイピー(don.or.jp)』 。全国の美味しい丼の情報など“ドンドン”告知をかけていきますので!」(ドン西村)

この勢いに任せ、理事長より「全国丼連盟」の構想が高らかに発表されました。
●名刺を持った連盟員を1,000名に
「お会計時にこの名刺をサッと出すと、店舗側は『ヤベエ、来た!』と危機感を抱きますし、連盟員の側も名乗っておりますし、お互いに緊張感が漂っていいんじゃないかと」
●「全国丼グランプリ」の開催
「日本中の美味しい丼の中からグランプリを決めようという取り組みです。一年かけてやっていきたいと思います。優秀な丼店を表彰します」
●丼の世界一を決める「ワール丼カップ(仮)」の開催
「『全国丼グランプリ』で選ばれた優秀な丼たちを集め、ワールドカップを開きます。優秀店が一堂に会し、それらを食べ歩けるイベントです。ここで、世界一を決めます。来年の年明けには開催できるよう、準備しております!」

というわけで、そろそろお腹が空いてきた。頃合いを見て、会場内の皆さんに丼が振る舞われましたよ。唐揚丼、コロッケ丼ハンバーグ丼などなど7種類の丼が、我々の手元に……。いやぁ、壮観だ。
さあ皆さん、お好きな丼を持ってください。親指は軽く添え、残りの4本指で丼の下を支えてあげて。では「全国丼連盟」の発足を祝って、ドンパイ! ドンパ~イ!!
(寺西ジャジューカ)

そんな事より、食わせろ!/丼を愛でる「全国丼連盟」