2000年代に大ブレイクし最盛期には全国238店舗を展開していたステーキチェーン「ステーキけん」。その後ブームは終焉を迎え、現在は全国に6店舗を残すのみだが、東京最後の砦である蒲田店で注目メニューを発見した。
【写真】記者が注目したのは超粗挽きな「巨大ハンバーグ」。インパクトがすごい…
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■2000年代に大躍進
リーズナブルで分厚いステーキ料理、そして新鮮で豊富なサラダバーをウリにしていたステーキけん。まだ「いきなりステーキ」が台頭する前である2000年代後半に大躍進を果たした、ステーキチェーン界の超新星だった。
大通り沿いの居抜き物件を活用するスタイルで、最盛期はどの店舗に行ってもファミリーや若者層で大にぎわい。強烈な社長のキャラもあり、テレビや雑誌などのメディアにたびたび取り上げられ、当時学生だった記者も毎回店に行くと5~6組ほど待ったものだった。
しかしその後、社長のビッグマウスぶりがたびたび炎上した挙げ句、競合他社の参入が相次ぎ勢いは停滞。閉店が相次ぎ、現在東京ではここ蒲田店のみという状態だ。
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■空席が目立ち…
行ったのは金曜日の18時というタイミングだったが店内には空席が目立ち、少々物悲しい雰囲気。新型コロナによる逆風と、時代の変化をひしひしと感じながら、大変感じの良いスタッフさんに案内されソファ席に着座した。
2年ぶりの来訪。メニューに大きな変化はなく、サラダバーは以前と変わらず充実していた。ちなみにサラダバーにはライス、パン、カレー、スープ、デザートがあり、肉料理を頼むと食べ放題になる。
渡されたメニューに目を通す。新メニューとしてはグルメバーガーと「超粗挽きハンバーグ」がある。ステーキが想像以上にウマいことは以前もとりあげたこともあり、今回は超粗挽きハンバーグをチョイスした。
■600グラムのハンバーグ
注文したハンバーグが登場した。値段は200グラムで1,518円。ハンバーグは最大4枚まで重ねることができ、1枚(200グラム)追加ごとに682円が加算される。記者は3枚重ねを注文したので2,882円。一瞬高く感じるが、前出のサラダバー類が付くので値段相応といった感じだ。
衝撃的インパクトのビジュアル。肉料理はこうじゃなくっちゃいけない…! ジュウジュウ音を出す鉄板からは香ばしい湯気が上がり、ナイフでハンバーグをカットすると、肉汁が溢れ出てくる。すべての肉片が大きく、超粗挽きの名に偽りなし。一口頬張ると大変ジューシーで、肉々しい食感がじつに最高だった。そしてガーリックと醤油の利いたソースの相性が抜群に良い。
■味付けは塩コショウでも十分
切った断面をよく見ると、玉ねぎなどの具材が見当たらない。ウマさの秘訣はこの牛100%を全面に出した牛肉本来の旨味と香りにあるようだ。ガツンとくる肉そのもののストレートな風味がメインなので、ソースはもちろん塩コショウオンリーでもめっちゃウマい。
600グラムを平らげ、ライス、サラダを何回かおかわりし完食。かなりの満足感があった。なおこの超粗挽きハンバーグは蒲田店限定とのこと。
会計時、レジ前にヘルメットを被った男性が2人立っていた。そう、ステーキけんはウーバーイーツ対応をしており、デリバリーを利用するファンもいるのだ。現場でアプリを立ち上げると、周辺にある競合「いきなりステーキ」「やっぱりステーキ」より評価点が高く、まだまだ後進には負けてはいない。
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