明治安田生命J1リーグ第17節、清水エスパルスvsアビスパ福岡が18日にIAIスタジアム日本平で行われ、3-1でホームの清水が勝利を収めた。

前節は柏レイソルに1-3と敗れ、その直後に指揮官交代に踏み切った清水。これが初陣となるゼ・リカルド新監督はU-21日本代表に招集された鈴木唯人に代わり、後藤をスタメン起用した。

対するアビスパ福岡は、前節は浦和レッズを相手にゴールレスドロー。3試合ぶりの白星を狙う今節では、ここまで出番の少なかった北島が先発となった。

立ち上がりからボールを支配して攻め込むホームの清水。7分にいきなり新体制初ゴールを奪う。ショートカウンターの流れからチアゴ・サンタナがボックス左にスルーパスを送ると、これに反応した神谷が左足ダイレクトでグラウンダーのクロスを供給。中央へ走り込んだ西澤が左足でゴール右に流し込み、先制に成功する。

早々に1点を奪われた福岡は22分にセットプレーからチャンス。ボックス手前中央で獲得したFKの場面で、サインプレーから志知が左足のミドルシュートを放つも、枠の左に外れた。

アウェイチームは38分にも、北島が敵陣左サイドの深い位置からボックス手前左まで切り込み、左足のクロスを供給。これにファーサイドで相手DFに競り勝ったフアンマが頭で合わせたが、惜しくも相手GKに阻まれる。

2つのピンチを凌いだ清水は41分、敵陣右サイドでのパス交換から西澤がアーリークロスを上げると、チアゴ・サンタナがヘディングシュート。これがゴール左隅に決まり、リードを2点を広げる。

試合を折り返して、後半立ち上がりは静かな展開で時間が進む。その中でホームチームは60分、カウンターの流れから山原が長い距離をドリブルで運び、ボックス左まで侵入。左足を振り抜くも、相手GKにセーブされる。

2点を追う福岡は68分に波状攻撃を仕掛ける。その流れの中でボックス手前中央でこぼれ球を拾った岸が後方にフリックすると、前がダイレクトで右足を一閃。これは枠を外れたが、80分にはここまで最大の決定機を迎える。

中村の縦パスを受けたルキアンがバイタルエリアでボールをキープし、こぼれたところに山岸が反応。ダイレクトで右足を振り抜いた強烈なシュートがゴール右隅に決まり、1点を返した。

しかし、清水は再び相手を突き放す。85分、チアゴ・サンタナが自陣からのロングボールを敵陣中央で収めると、ボックス中央へスルーパスを供給。これに反応したベンジャミン・コロリが華麗なループシュートで相手GKをいなし、ゴールネットを揺らした。

再び2点差としたホームチームは、その後もボールを上手くキープして時間を使い、3-1のまま試合終了。ゼ・リカルド監督の初陣で今季のホーム初勝利を手にした。

清水エスパルス 3-1 アビスパ福岡
【清水】
西澤健太(前7)
チアゴ・サンタナ(前41)
ベンジャミン・コロリ(後40)
【福岡】
山岸祐也(後35)