アントワープベルギー)は18日、モンテレイ(メキシコ)からオランダ代表FWフィンチェント・ヤンセンが完全移籍で加入することを発表した。2026年夏までの4年契約を結んでいる。

 現在28歳のヤンセンはフェイエノールトの下部組織出身。2013年夏に加入したオランダ2部のアルメレ・シティで得点を量産し、2015年夏にAZへ移籍すると、2015-16シーズンのエールディヴィジ得点王に輝いた。

 2016年夏に移籍金1700万ポンド(当時レートで約23億円)でトッテナムに加入。しかし、1年目の2016-17シーズンは公式戦38試合の出場で6ゴールにとどまり、翌17-18シーズンはフェネルバフチェへと期限付き移籍。トルコでもインパクトを残せず、トッテナムに復帰した18-19シーズンは完全に構想外となった。

 2019年夏、630万ポンド(当時レートで約8億5000万円)の移籍金でモンテレイに完全移籍した。メキシコプレーした3年間で公式戦通算94試合に出場し、通算24ゴールを記録。2019-20シーズンはリーガMXアペルトゥーラ(前期)とコパMXを制し、2021年のCONCACAFチャンピオンズリーグ優勝にも貢献した。

 また、2016年3月にデビューを飾ったオランダ代表では、これまで17試合に出場して7ゴールを記録している。今年6月の代表戦で5年ぶりとなるオランイェ復帰を果たし、14日に行われたUEFAネーションズリーグウェールズ戦ではノア・ラング(クラブ・ブルッヘ)の先制点をアシストした。

 MF三好康児も所属するアントワープでは、マルク・オーフェルマルス氏がテクニカルディレクターを務め、2022-23シーズンからマルク・ファン・ボメル新監督が就任する。なお、ベルギー紙『HLN』などによると、ヤンセンの年俸は250万ユーロ(約3億5000万円)となり、ジュピラー・プロ・リーグでは最高水準のサラリーとなるようだ。

【画像】ヤンセンがアントワープに加入

ヤンセンがアントワープに加入 [写真]=Getty Images