フランクフルトに所属するオーストリア代表DFマルティン・ヒンターエッガーは、PSVに所属する元ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェと同僚になることを望んでいるようだ。18日にドイツ誌『kicker』が伝えている。

 現在30歳のゲッツェドルトムントの下部組織出身。2009年11月に17歳でトップチームデビューを飾り、2012年の国内二冠や2013年のチャンピオンズリーグ準優勝などに貢献した。2013年夏に宿敵バイエルンに移籍すると、ブンデスリーガ3連覇などを経験。また、FIFAワールドカップブラジル2014決勝では、決勝ゴールを挙げてドイツ代表を優勝に導いた。しかし、その後は代謝障害が判明するなどキャリアは下降線を辿り、2016年夏のドルトムント復帰後も輝けず、2020年夏に契約満了で同クラブを退団。PSVフリートランスファーで加入すると、オランダの地で復活を遂げ、2021-22シーズンは公式戦52試合の出場で12ゴール11アシストを記録した。

 ゲッツェフランクフルト移籍の噂が流れるなか、ヒンターエッガーは『スカイドイツ』の取材で同選手に言及し、「個人的な知り合いではないけど、彼のようなタイプは僕たちのチームに絶対フィットするはずだ」とコメント。「アミン・ユネス(現アル・イテファク/サウジアラビア)を昨年に失ってから、(クリエイティブなMFは)まさに僕たちが求めている存在だ」と言葉を続け、フランクフルトへの加入を望んでいることを明かした。

 ゲッツェの獲得には、PSVからロガー・シュミット監督を招へいしベンフィカも関心を示している。それでも、ヒンターエッガーは「昨シーズンのヨーロッパリーグ(EL)の結果だけを見ても、十分なプロモーションになると思うよ」と、フランクフルトが争奪戦を制すことへの自信をのぞかせた。

 なお、ヒンターエッガー自身は先日、ビジネスパートナーが極右勢力であったことが報じられ、オーストリアサッカー協会とクラブも声明を出す騒動に発展していた。その影響で今夏の放出候補に名前が挙がっているが、「移籍の噂はナンセンスだ。噂されているヘルタには行かない。僕は間違いなく、フランクフルトでキャリアを終えるよ!」と、残留を宣言している。果たしてヒンターエッガーはゲッツェとともにフランクフルトプレーすることができるのだろうか。

ヒンターエッガー(左)がゲッツェ(右)の加入を希望 [写真]=Getty Images