2021-22シーズン限りでアトレティコ・マドリードとの契約が満了を迎えるクロアチア代表DFシメ・ヴルサリコは、同クラブを退団する方向へ進んでいる模様だ。スペインメディア『マルカ』が18日に報じている。

 現行契約がまもなく満了となるヴルサリコに対して、アトレティコ・マドリードは既に新契約のオファーを提示したという。しかし、条件面は低水準のものとなっており、同選手はこのオファーを受け入れることはできなかった模様。同シーズン限りでのクラブからの退団を決意しており、現在はギリシャのオリンピアコスと交渉を行っているようだ。2年間の契約を結ぶ見込みだと報じられた。

 現在30歳のヴルサリコは2016年夏にサッスオーロからアトレティコ・マドリードへと加入した。右サイドバックを主戦場として初年度から公式戦通算25試合出場1ゴールを記録したものの、シーズン後半戦は膝の負傷で離脱が続いた。2017-18シーズンは大きなケガもなくシーズンフル稼働し、公式戦29試合に出場。しかし、ディエゴ・シメオネ監督体制下のアトレティコ・マドリードで絶対的な存在にはなれず、2018年夏にはインテルへと1年間のレンタル移籍を経験した。

 アトレティコ・マドリード復帰後はイングランド代表DFキーラン・トリッピアー(現ニューカッスル)や右サイドプレーする機会を増やしたスペイン代表MFマルコス・ジョレンテの壁に阻まれ、なかなか出場機会を増やすことができなかった。2021-22シーズンは3バックの右を務めるなど幅を広げ、ラ・リーガ21試合に出場し1ゴールを挙げた。

 クラブは契約延長の可能性も視野に入れたものの、提示する条件には限界があったという。アトレティコ・マドリードの公式戦通算で100試合出場3ゴールを記録しているヴルサリコが、レンタル期間も含めると6年間を過ごしたクラブに別れを告げることとなりそうだ。

ヴルサリコがアトレティコ退団へ [写真]=Getty Images