2021-22シーズン限りでのレアル・マドリード退団が決まった元ブラジル代表DFマルセロに、複数のクラブが関心を示している模様だ。スペインメディア『アス』が同日付で報じている。

 現在34歳のマルセロは2007年1月にフルミネンセからレアル・マドリードへ加入すると、16年間の在籍でクラブ歴代12位となる公式戦通算546試合に出場した。また、チャンピオンズリーグ(CL)5度の優勝を筆頭に、クラブ史上最多の25タイトル獲得の偉業を達成。“白い巨人”の歴史に名前を刻み、同クラブを去ることとなった。

 マルセロの去就に注目が集まる中、最初に具体的なオファーを提示したクラブはミランだという。今回の報道によると、年俸300万ユーロ(約4億3000万円)のオファーが届いたものの、レアル・マドリード在籍時の半額以下となる金額に納得できていないようだ。しかし、今後ミランは年俸を増額した上でのオファー提示も視野に入れている模様だ。ミランの左サイドバックにはかつてレアル・マドリードで共にプレーしたフランス代表DFテオ・エルナンデスが在籍しており、移籍が実現すれば2017-18シーズン以来となる両者のポジション争いが見られるかもしれない。

 ミランの他にはマルセイユが関心を示しており、今後もマルセロ獲得に乗り出すクラブは増える見込みだ。果たして、レアル・マドリードで多くを勝ち獲ったマルセロの行き先はどこになるのだろうか。

16年間在籍したレアル・マドリードに別れを告げたマルセロ [写真]=Getty Images