2月24日に突然始まったロシアウクライナ侵略、開戦100日を超えるあたりから「ゼレンスキー疲れ」などと言われる厭戦気分が、少しずつ蔓延しているようです。

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 独仏伊の3か国トップに隣国ルーマニアクラウス・ヨハニス大統領を加えたEU4か国の首脳はウクライナのEU入りには諸手を挙げて賛成(https://www.bbc.com/japanese/61835978)。

 これに対するウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、武器供与の遅れと、欧州富裕国のロシアへの宥和姿勢にクレームを入れました。

 実際、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は「ロシアに屈辱を与えるべきではない」「ウラジーミル・プーチン大統領に逃げ道を残しておくのが大事」などと発言、総力戦で臨んでいるウクライナから総すかんを食ったばかり。

 実のところ、この戦争はいったいいつまで続くのでしょうか?

ウクライナ早期終戦論、持久戦論

 一方では、早期終結的な論調を目にします。いわく、6月でロシアの戦費は尽きる(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/95951)。

 国庫払底で戦争継続不可能とか、はなはだしいのになると、日本語で6月でプーチンが辞めるという文字列も目にしました。さすがにここでは取り上げません。

 かと思えばCNNは「今の調子の持久戦であれば、ロシアはまだ1年は戦争継続が可能」(https://www.cnn.co.jp/world/35188805.html)とも伝えます。

 確かに、ドンバス攻防の地上戦になってからは「圧倒的に火力で上回るロシア」が優勢で5~6月にかけてはウクライナを押し返す様子が報道されている。

 ただし、そこで継続可能な「今の調子」がどんなものかと言われると・・・。

 すでに1970年代のミサイル「Kh22」など博物館行きの兵器まで投入されていることが判明しています。

 つまり、そういうものを切り崩して「1年程度は持つだろう」すなわち「1年経つと武器も底を尽くだろう」という話であることが分かってきます。

 武器は埃をかぶったやつらを引き出してくるとして、戦闘員はどうするのか。兵站にもコストはかかります。

 いったいどこからそんな原資が出てくるのか・・・そう問われれば、BBCはここ100日、ロシアの化石燃料売却高が戦費を上回った(https://www.bbc.com/japanese/61793158)と報じていたりもする。

 この報道によれば、2月24日から6月3日までの100日間、ロシアは約970億ドルの収益が上がっているという。

 これに対して戦費の方は、こちらも見積もりに過ぎませんが、1日あたり8億~9億ドル程度と考えられ、単純計算で100日900億ドル。

 だからこの3か月ほどは財務が破綻せず回転していたというわけです。

 しかし、最大の顧客であるEUから締め出されるのは見えており、ハンガリーなど一部の造反があっても多勢に無勢、エネルギー収入に頼るロシアの戦争維持は先が見えています。

 ただしそれが1年持つのか、2か月で倒産状態になるのか、はたまた失敗国家状態で2~3年ダッチロールを続けるのか・・・先行きは定かでありません。

族長プーチンの「侵略遊戯」

 ここでやや、突飛と思われるかもしれない事例を引きましょう。

 ヨハン・ホイジンガ(1872-1945)という、古代インド演劇における「道化」の研究(1898)から出発したオランダの文明史家があります。

 彼は1932年60歳のときにはライデン大学学長を務めるなど、20世紀前半、オランダを代表する知識人でした。

 1933年には、隣国ドイツナチスの政権奪取を目撃、そのナチス1940年オランダを占領すると42年、70歳の大歴史家は果敢にもナチス批判を繰り広げました。

 当然ながらホイジンガは強制収容所に送致されてしまいます。

 ほどなく、国を代表する碩学の収容所送りは、むしろオランダ国内の反発を買う可能性が高かったことから釈放されますが、事実上自宅軟禁の状態で、1945年2月に逝去。

 翌3月にはよく知られたアンネ・フランク姉妹が逝去し、4月には実質的なオランダ解放、プーチンが「戦勝」お祭り騒ぎを捏造したがった1945年5月8日~9日、ドイツは降伏しましたが、ホイジンガはこれを見届けることができませんでした。

 そんな戦争の色濃い1938年、ホイジンガは人間の本質を「遊び」に見出す「ホモ・ルーデンス」という主著を発表、現在に至るまで絶大な影響を与えています。

 ちなみに歴史家としてのホイジンガの主著「中世の秋」(1919)は、中世キリスト教世界において「真面目」と「おふざけ」がごっちゃになった状態において、卑猥な隠語や言葉遊びなどが真剣な遊戯として貴族文化の本質をなすことを示すものでした。

 ここで、全く個人的な思い出ですが1981年、米国ロナルド・レーガン政権がSDI構想などタカ派な政策を打ち出していた頃、筆者は多感な高校2年生でした。

 世界史の先生(真崎駒男氏)がこの「中世の秋」を私に貸しくれたのですが、当時はその真意を全く理解できませんでした。

 戦争に対しては、真顔ではなく、真剣な笑顔で立ち向かう必要がある、とご自身も戦争で人生を台無しにされた恩師はお伝えになりたかったのだと思います。

「卑猥な表現に託された真意」を問う、実にのどかな「中世の秋」は1919年、凄まじいスペイン風邪の猛威で第1次大戦の継続が困難という、辛酸を極めた戦争状態の中で記されたことに注意しておきましょう。

 ちなみにホイジンガとほぼ同じ時代を生きた日本の小説家・戯作者、泉鏡花(1873-1939)の「天守物語」(1917)も、第1次世界大戦中、ロシア革命と同年に発表されています。

 戦争のど真ん中で、妖怪の姫の腰元たちが朝露をエサに蝶を釣ってみたり、戦に血道を上げる連中を「バカめら」と呵々大笑したりする。

 実はこの作品、大変な胆力の戯曲で、当然のごとく生前(戦間期と戦時中を生きて鏡花は亡くなりました)には一切上演されませんでした。

 鏡花の没後というより第2次世界大戦後、サンフランシスコ平和条約でGHQが去った1951年になって初めて、実際の舞台に懸かっています。

 これらは皆、冷戦後期に、当時なら徴兵される年代であった私が深く影響され、自分の音楽を確立する糧になった作品であり思想にほかなりません。

 私がこの連載でプーチンを戯画化して表現するのは、そんなに浅い動機ではなく、ロシアのラブロフとトルコのチャプシオールを「キツネタヌキ」に準える前回記事(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/70588)の背景にも、泉鏡花やホイジンガが実は敷き込まれています。

 その上で記しますが「プーチンの遊び」について、私たちは語らねばならないでしょう。彼の戦争はホイジンガ的な「遊び」そのものと看破する必要があります。

 プーチンがやらかしているのは、あくまで「遊び」郷愁ゲームなのです。

 ロシア「大国妄想」の愚かな想念に取りつかれた、少し頭脳は幼児側に退行しかけた「二度わらし」が、国内不満の矛先をごまかし、さらには一挙両得で国内の不都合な人々を「始末」するのにも都合のよい「ウオーゲーム」食べることに直結しない「蕩尽」戦争遊戯に興じている。

 その狂信の周囲にウォーモンガー=戦争利権屋が群がって、騒ぎを営利に組み替えている。

 こうした「ゲーム性」を客観的に捉えること、少し先走って言うなら「ホイジンガ=カイヨワ的な戦争の儀礼分析」が、冷静な情勢判断に極めて有効です。

 私はそのような観点から「遊ぶプーチンの殺人遊戯」を分析していこうと思います。国際言語でも記す念頭ですがJBpressでは日本語の初出を出稿します。

 単に危機を煽るだけなら街宣右翼にもできます。それでは対向戦略になりません。もっと冷静に、透徹した視線をもって「プーチンの遊び」を見通す必要がある。

スニーカーでライフル:ロシア軍の実態

 ロシアウクライナ侵攻100日目に当たる6月3日、「ドネツク共和国」に進駐している第113部隊の司令官が、「食べ物がない!」という異例というしかない内部告発の音声動画(https://twitter.com/ChristopherJM/status/1532266831393828864)をテレグラムチャネルに発信しました。

https://www.mirror.co.uk/news/world-news/starving-russian-commander-says-vladimir-27142522

 このなかで、責任感の強そうな若い司令官は、豪胆にもプーチンを名指しで「まともな装備は元より、食べ物も医薬品もないまま、市民を虐殺する程度しかできない戦場に送り込まれた」と声明文を読み上げ、続いて背後に並んだ彼の部下であるロシア軍兵士たちが、顔を晒して窮状を訴えています。

 動画(https://twitter.com/ChristopherJM/status/1532266831393828864)を見てすぐに目につくのは、白いスニーカーを履いた「兵士」がいること。軍靴がないようです。

 手にする武器は、正確なことは分かりませんが、最新式とはおよそ言い難い、木製の銃床をもつ猟銃やライフルのようなものが目立ちます。

 半袖のシャツしか着ていない兵士の両腕には派手なイレズミが入っている者が数人。

 明らかに職業軍人ではなく、元来ヨレたオッサンが、自らの傷口などを見せ、疲れ果てた表情で飢えや寒さ、治療の方法のない怪我や慢性疾患を訴えています。

 どうみても、末期症状としか言いようのない「軍隊」がドンバスに送り込まれている。

 さらに驚くべき事に、この最前線には徴兵検査がなく、健康チェックを経ないまま「精神疾患(mental illness)」の子供たちなどが不法に動員されているというのです。

 つまりプーチンは「まじめに」戦争するつもりがない。

 むしろ、そこそこの確率で殲滅されることを織り込み済みで、病弱なにわか作りの兵隊をドンバスに投入している。

 プーチン「戦争遊戯」の本質をこれほど如実に表す例はないでしょう。

 2日でウクライナが獲れると思って見たり、まともな戦略を立てず戦車が渋滞を起こしてみたり・・・マンガのような愚かな戦争のすべては、ホイジンガの「遊び」というキーワードで括れます。

ヒトラーも興じた「象徴交換」遊戯

 この前線からの報告を見、聞いて、最初に思い出したことが2つあります。

 一つはナチス・ドイツ民族浄化が、精神疾患者の「安楽死」から始まったこと。

 親しくご一緒した作曲家のカールハインツ・シュトックハウゼンは、お母さんが軽度のノイローゼで入院し、骨壺が帰ってくる経験をしています。

「生産性の低い人間」とレッテルを貼った順に「最終解決」のルーチンに回していった。

 もう一つは、そのナチスの強制収容所手法をベルリン北部のザクセンハウゼンで学んだスターリンのソ連は、ただちにそれを転用してシベリア開発に悪用したこと。

 元来「シベリア」はロマノフ朝ロシアにとって便利な場所でした。

 広すぎるその版図の大半は好んで人が住むような場所ではない。しかし様々な利権、特に地下資源という観点が生まれて以降、「シベリア流刑」は一つには「厄介払い」、もう一つには領土と利権の確保という、一挙両得の意味があった。

 さらにそのような場所に「戦争犯罪人」を押し込めて、強制労働させたら実に「効率的」というのが、将棋で相手から取った駒を投入するのと同様、スターリンヒトラーやヒムラーのナチスエリートとの戦争で学んだ「合理的なゲームのルール」だったわけです。

 その結果、1945年8月8日にソ連は平和条約を一方的に破棄して「宣戦布告」、たった1か月ほどの戦争は、1週間で8月15日を迎え、実質丸腰となった日本軍をイジめ殺したのに等しい。

 生き残りは拉致してナチス流の合理的「活用」戦争犯罪人のレッテルを貼り、シベリアの都合の良い場所で、油田開発の基礎労働力に使いました。

 ちなみに私の父も一兵卒として拉致され、シベリアで無賃労働力として使役され、人生を台無しにされました。

 経費は、極めて低廉。ほぼ食費だけ。それなら「1年の籠城」もどうということはありません。

 看守役が犯罪者であったのは、父がシベリアで経験した現実でした。

 日本兵を銃器武装で強制労働させた「看守」は、収容者の食料などをコンスタントに略取するレベルの、元来は政治犯を含む収監者だった。

 シベリアの場合、柵など設けなくても収容に困ることはないのです。というのも、もし、独りで山に逃げ出しても、待っているのは熊や飢餓、冬場なら凍死の運命だけだったから。

「流刑地のロシア人収監者が、戦争犯罪人にされた日本兵を監視、管理」という、極めて「合理的」な、将棋の手筋のようなスターリンの辺境開発ゲームだったわけです。

 いまプーチンが興じている「戦争遊戯」も、こうした彼の手本、先駆者たちの手口をそっくりそのまま真似している。

 今日ただいまも籠城するウクライナ人に対して「極東が諸君を待っている」と強制移住のビラがばら撒かれて続けている。

 そうした実情を見れば、カラクリが透けて見えてきます。

 前回記した通り、石炭を筆頭に古生代から化石資源に恵まれたアゾフ海に注ぐ河口扇状地ドンバスをロシアが再びウクライナから掠め取るのに、プーチン暴力団の「占有」同様の手口で、国内で微妙な存在を「徴兵」し、軽装備で送り込み続けるでしょう。

 病者、あるいは犯罪者ロシア連邦内で数を減らしていきたいと考える微妙な少数民族(こうした人々を一緒に扱うことがそもそも間違いです)、プーチン戦争指導部が考える「持久戦」は、こうした「鉄砲玉」をスニーカー履きの軽装で送り込み、手には20世紀前半の化石のような武器しか持たせず、これでは高々現地民のジェノサイド程度しか引き起こせない。

 それでも「何万人のロシア兵が命を落とした」とすれば、その分「ウクライナ民族主義者は死をもって贖わなければならない」という、ヤクザの抗争もかくやという「血のバランスシート」が堂々と主張される。

 こうしたやりとりを、経済学者の岩井克人さんは「象徴交換」と総括されます。

 本稿はすでに十分長くなっているので、これについては別の機会で具体的に取り上げたいと思います。

 やくざの「鉄砲玉」同様、最前線に投入すれば一定の割合で「消費」されていく。

 消耗した分、さらに連邦内の体制にとっては微妙な層を、年齢関係なしに兵に仕立てて「強制徴用」すればよく、「象徴交換」相当分でウクライナで市民粛清しても「血のバランスシート」という象徴交換でストーリーは成立する。

 だから、スニーカーにライフル銃の最小限の戦費でも1年くらいは余裕で保たせられるだろう・・・というプーチン流「虐殺遊戯」のホイジンガ的構造が透けて見えてくるわけです。

「独ソ戦のナチス」同様の末路

 では、そんなプーチンの「侵略遊戯」の末路は、どうなるのでしょうか?

 ここに記す一つの予想は、ナチス・ドイツのソ連侵攻と同様の末路、というものです。

 本連載でもすでに触れた、フィンランドの対ソ善戦で「ソ連軍恐るるに足らず」と踏んだヒトラーポーランドからウクライナ、コーカサス、カスピ海に至る広大な版図をロシアから奪い取り、古代マケドニアアレクサンダー大王もかくや、という「第三帝国」の妄想を胸に「バルバロッサ作戦」を開始します。

 1941=昭和16年6月に切られた先端は、1943年7月、キエフキーウ)とモスクワの中間に位置する「クルスクの戦い」でソ連軍が巻き返すまでは、ドイツ軍が一方的に押すばかりでした。

 モスクワを目の前に夏場の戦闘で膠着状態に陥ったヒトラーは「クルスクのことを考えると胸が悪くなる」と述べたと伝えられます。

 こののち、1943~44年にかけてドイツは地崩れ的にハリコフ(ハルキウ)、キエフキーウ)など、現在よく耳にするナチス占領エリアを失っていきます。

 約1年を経て1944年6月に開始された「バグラチオン作戦」でソ連は2か月ほどで東部戦線ポーランドチェコハンガリー~旧ユーゴのラインまで押し返し、これが戦後冷戦期の「東側」を準備します。

 その後、ソ連軍はドイツ東部まで戦線を進め、そのラインで東西冷戦期の「鉄のカーテン」が降りることになります。

 バグラチオン作戦は1944年6月22日8月29日、たった69日ほどの戦闘で独軍の死者40万人、赤軍の死者も20万人に近く、合計60万人規模の戦死者を出し、残念な人類史としてギネスブックに記載があるようです。

 毎日1万人からの犠牲を織り込み済みで、スターリン戦争指導部は「ガブリより」的にモスクワの手前から「東欧」ラインまで、前線を巻き返していった。

 まさに血のバランスシートと「象徴交換」で、生きて捕まえた10万と言われるドイツ捕虜は、モスクワ市内を行進させられたうえ、シベリア各地の強制収容所に「移送」、油田開発の無賃労働力として活用されました。

 最低最悪のスターリン一挙両得の「戦争ゲーム」だったわけです。

 この史実を「大祖国戦争」の成功パタンとしてプーチンは念頭に置いており、時宜を得るまでは国内の厄介者、鉄砲玉に占有させておけばよい程度の合理的計算があるでしょう。

 しかし、状況が決定的に異なるのは、21世紀のウクライナ侵攻ではロシアナチス・ドイツ役、つまり侵略側のアウェイ勢、ここではプーチンは負け組だということです。

 2022年6月現在、やや膠着状態と見えるウクライナ東部戦線は、西側が体勢を立て直し、新バグラチオン作戦よろしく、徹底した露軍掃討を開始すれば、2か月以内に総崩れになる可能性も考えられます。

 少なくとも1944年の史実はそれを教えている。

 2022年のウクライナ戦争で、悠長に冬場を待つことは考えにくい。ゼレンスキー大統領がEU首脳に「武器供与が遅い!」とクレームするのは、ウクライナとしては当然です。

 同時に、各国元首が正装して着座する中、お決まりのTシャツ姿で登場するゼレンスキー大統領自身、ロールプレイの「遊戯」を演じているのも、露骨に分かるところです。

 ロシア側が時間稼ぎでアリバイ的弱小戦力(未満)でしのぐ現状は、何と情けないことに、露軍が通常の携帯回線で通信しているので、ウクライナ~西側にすべて透けて見えている。

 実はすべてが茶番に近かったりもするわけです。

 この戦争がいま長引いていること自体が、実は西側の「泳がせ」状態である側面が強い、それくらいちゃちなゲーム戦争に、プーチン指導部が打ち興じている現状を直視すべきでしょう。

 もちろん戦争ですから、実際の推移は蓋を開けて見なければ分かりませんが、2022年の冬が訪れる以前に、戦線が動く大きな変化が電撃的にある可能性があるでしょう。

 それは現実には韓国程度の経済力しかないのに、虚妄で戦線を拡大してしまったプーチン+図に乗ったウォーモンガーのバッドプレイのツケとして、ロシア敗戦の結論は、すでに動きようがありません。

 実際には「どのようにロシアが負けるか」という、戦後に向けての「着地」の形を巡って、戦後利権前提の各国がゲームを先鋭化している。

 日本はその状況を冷徹に見る必要があるはずです。

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