パリ・サンジェルマン(PSG)がクリストフ・ガルティエ監督(55)の引き抜きに向け、ニースと違約金の金額で合意に至った模様だ。国内の移籍市場に精通するジャーナリストのファブリス・ホーキンズ氏が報じている。

マウリシオ・ポチェッティーノ監督の今シーズン限りでの解任が決定的なPSG。一時は以前から招へいを熱望するジネディーヌ・ジダン氏へアプローチを行っていたが、交渉は難航。これを受け、現実路線としてリーグ・アン屈指の名将の引き抜きに動いてきた。

PSGはニースとの契約が2024年まで残っているガルティエ監督の引き抜きのため、当初は違約金500万ユーロ(約7億円)+所属選手の譲渡という条件で交渉を進めていたが、ニースは800万~1000万ユーロ(約11億3000万~14億2000万円)の違約金を要求。そして、PSGは相手側の要求を呑む形で、クラブ間合意に至った模様だ。

なお、PSGのスポーツアドバイザーに就任したルイス・カンポス氏は、リール時代にガルティエ監督と仕事を共にしており、今回の招へいの動きを主導していたという。

現役時代にマルセイユやトゥールーズ、リールといった国内クラブで活躍したガルティエ監督は、幾つかのクラブでアシスタントコーチを歴任。2009年にサンテチェンヌで監督キャリアをスタートさせると、同クラブでは8年の長期政権を築き、2012–13シーズンにはクープ・ドゥ・ラ・リーグのタイトルを獲得。

その後、リールでは昨シーズンのリーグ・アン制覇に導き、今シーズンから率いたニースではクープ・ドゥ・フランス準優勝と、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ行きとなる5位フィニッシュに導いていた。

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