ジローナを3シーズンぶりのプリメーラ昇格に導いたミチェル監督が、昇格の喜びを語った。スペイン『El Periodico』が伝えている。

ジローナは19日、アウェイで行われたラ・リーガ昇格プレーオフ決勝2ndレグのテネリフェ戦に3-1で勝利。この結果、2戦合計3-1としたジローナの3シーズンぶりのプリメーラ復帰が決定した。

2018-19シーズンのプリメーラを18位で終えたジローナは、直近のセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)をいずれも5位でフィニッシュしたが、昇格プレーオフで敗退。

今季はレギュラーシーズンを6位で終えたものの、プレーオフ準決勝で3位のエイバルを接戦の末に撃破。今回の決勝では5位のテネリフェを相手に、ホームでの1stレグを0-0のドロー、アウェイでの2ndレグを主砲ストゥアーニのゴールなどで3-1で勝利し、悲願のプリメーラ復帰を決めた。

いずれも優勝で昇格を決めたラージョ・バジェカーノ、ウエスカに続き、就任1年目でジローナを昇格に導いた昇格請負人は、試合後の公式会見の場で偉業達成の喜びを噛みしめた。

「3人がジローナにやって来て、残りのスタッフは大きく成長した。 プレーヤーは最高の状態にあり、2シーズン前に彼らが値した昇格を一緒に達成した。ジローナは不滅であり、立ち直り、プリメーラに所属する」

「我々はゴールを奪わなければならなかったし、プレーヤーは最も重要な瞬間に最高のパフォーマンスを発揮してくれた」

フットボールは、最後の1分まで働かなければならないことを教えてくれる。我々はシーズンを通して働いてきたが、それは自分たちを納得させるためであり、成し遂げるためだった。今年は我々のものであり、我々は立ち上がり、歴史を作るつもりだった」

「このチームはここ数年、ハードワークをこなし、大きな苦悩を抱えながら、なんとか持ちこたえてきた。ジローナが今日プリメーラ復帰を決められたのは、(スポーツディレクターの)キケのおかげだ」

最後に、ミチェル監督はプリメーラの切符を懸けた激闘を演じたテネリフェの指揮官、ルイス・ミゲル・ラミス監督が試合後に見せた紳士的な振る舞いへの感謝を伝えた。

「こういった試合では、多くの感情がある。ラミスには、試合が終わった瞬間に、細かいところまで気を配ってくれたことに感謝している。彼は、我々がそれ(昇格)に値すると言ってくれた。示されたスポーツマンシップは信じられないほどだ」

わずか5年あまりで異なる3クラブをプリメーラ昇格に導く卓越した手腕を発揮したミチェル監督だが、ラージョ、ウエスカでのプリメーラの指揮ではいずれも途中解任となっており、来シーズンは自身初の残留達成を最大の目標に掲げる。

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