このほどアメリカの害虫駆除業者が、驚きの募集をかけて世間を賑わせている。同社はゴキブリの駆除に関して新たな方法を模索しており、それが有効であるかを確かめるため自宅に100匹のゴキブリを放ち実験台として協力してくれる人を募っているのだ。協力してくれた人には謝礼金として2000ドル(約27万円)が支払われるという。『NPR』などが伝えた。

米ノースカロライナ州ローリーに本社を置く害虫駆除業者「The Pest Informer」は、これまで20年以上にわたってゴキブリやアリ、シロアリ、クモなどの害虫駆除サービスを提供してきた。そんな同社は様々な駆除方法の開発にも取り組んでおり、特にゴキブリに関して最新かつ最良の駆除方法を編み出している。

そしてゴキブリ駆除方法の効果を調査するため、実験台として自宅を提供してくれる人の募集を開始したのだ。協力を申し出てくれた人の家には100匹のゴキブリが放たれる予定で、同社が編み出した方法にどれほどの効果があるのかを測定することになる。協力者には謝礼金として2000ドル(約27万円)が支払われるという。

応募に際してはいくつかのルールがあり、同社のウェブサイトには以下のように記載されている。

・住宅所有者の書面による承諾書の用意
・所有者が21歳以上であること
・アメリカ本土に住んでいること
・調査期間中には別の駆除剤を使用してはならない

なおこの調査に使用される駆除剤は家族やペットに対して安全なものであり、30日間の調査期間中には映像も撮影されることになる。また調査終了時にゴキブリを駆除できていなければ、従来の方法での駆除が無償で行われるそうだ。

同社は「5~7世帯の協力者が得られれば」と考えていたそうだが、募集開始から1週間足らずで2500件以上の応募があったと明かした。「何件か応募があればいいなと思っていたので、これほどの反響があり驚いています」と経営者のデイヴィッド・フロイドさん(David Floyd)はコメントしている。当初は応募期間を7月までに設定していたが、あまりに多くの応募があったため早めに締め切って対象者の選定に時間を割く予定という。

デイヴィッドさんは今回の調査用に食酢や漂白剤、ホウ酸、小麦粉などを使用した10種類の駆除方法を用意しており、「実際の環境下でどれほどの効果があるのかを試してみたい」と話している。今回は自宅で製作することのできるゴキブリ駆除剤を見つけることを目標にしていると言い、10種類の駆除方法の中にはそこまで効果が期待できないものもあるそうだ。

同社のユニークな募集には応募が殺到しているが、ネット上には「卵をたくさん残されて調査の後も大変そうじゃない?」「謝礼金はもっと多くてもいい気がする」「謝礼金が良くてもこれは嫌だな」「こんなのに応募する人って本当にいるの!?」「どんなに頼まれても絶対イヤだよ」など否定的な意見が多数見受けられた。

画像は『NPR 2022年6月15日付「This company wants to pay you $2,000 to infest your home with cockroaches」(Elise Amendola/AP)』『The Pest Informer 「We Will Pay You $2,000 For Us To Release Cockroaches Into Your Home」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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