木村拓哉×綾瀬はるか」という豪華キャストで届けられる、東映70周年記念新作映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』(2023年1月27日公開)の企画発表会見が6月22日、ザ・リッツカールトン東京にて開催された。会見には主演の木村拓哉をはじめ、綾瀬はるか、脚本の古沢良太、監督の大友啓史の4 名が登壇。同作への思いや、撮影現場でのエピソードなどを語り会場を沸かせた。


歴史上の人物の中でも織田信長には最も惹かれるという木村拓哉は、「たままた木村家の家紋と織田家の家紋が全く同じ。それこそ自分が幼少期の頃、時代劇を後ろから覗き見している時には、“なんで家のマークがテレビに映ってるんだろう?”と不思議に思っていました」と共通点を上げ、「想像もできないようなストレスに苛まれ、死とも隣り合わせな世界。そんな中で風習やしきたり、世の中に疑問を抱き、初めてそういった疑問に対し声を高らかにあげた人。その自らがあげた声に行動と責任を果たした人。そう解釈しています」と織田信長の魅力について語った。



撮影現場の雰囲気も良好だったようで、木村との共演シーンについて問われた綾瀬はるかが「夫婦役の共演は今回が初めてでしたが、夫婦なのにアクションシーンがあるんです。そのシーンでも木村さんは本当に運動神経良くて!」と切り出すと、木村は間髪を入れずに「それ自分でしょ!」とツッコミ。そのまま「現場で綾瀬さんと“このシーンこうしてみない?”とアイデアを出しあったんです。見た目はおっとりした感じ…、見た目はね!でも動いたらハンパじゃないので!これは難しいんじゃないかという監督の要望にも笑って答えちゃうんです。濃姫が綾瀬さんで本当に助かりました」と綾瀬を絶賛した。



大友啓史監督より「現在の完成度は半分くらい」という発言があった際には木村が、「たぶんこれから一番大変になってくるのは、監督の声を消す作業。僕らが演じている場所から監督がモニターで撮影を確認しているところまで70メートルくらいあるんですが、本番撮影中なのに『いいねぇ!』『ヤバいね!』って聞こえてくるんですよ。あれ消せるんですか?」とトンデモエピソードを披露。これに、大友監督も「効果音とか槍の音とか入れれば大丈夫!」と切り返し笑いが広がった。


大友監督も「初稿で撮影したいと思わせてもらったのは初めて」と絶賛する古沢良太の脚本に話題が移ると、古沢は「僕も撮影現場を見させてもらったんですが、こんなにお金のかかりそうなシーン書いたっけな?と思うくらい豪華な撮影でした」とした。そんな豪華撮影は重要文化財でも行われたそうで、木村は「撮影中、襖とか絶対傷つけないでくださいね!って言われてはいたんですが、織田信長ならきっと激高してその場にあった物や食事にあたって感情をぶちまけていたんじゃないかと考えて監督にも相談していたんです。ところが…、実際のロケ先を見たら重要文化財。もう違う表現にしました」と会場を爆笑で包んだ。


「大うつけ」と呼ばれていた尾張の織田信長木村拓哉)に嫁いできた、「マムシの娘」美濃の濃姫(綾瀬はるか)。政略結婚という最悪の出会いで一触即発の2人。そんな水と油の夫婦の前に、強敵・今川義元の大軍が。窮地を機に強い絆で結ばれていく信長と濃姫が天下統一に向け歩んでいくストーリー。夫婦愛という側面から描かれる織田信長像。そして規格外のスケールで表現される極上の戦国エンターテインメント。総事業費20億円という“東映の本気”と、熱量が伝わる東映 70 周年記念映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』は、2023年1月27日公開予定。


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