さまざまな物を安価で購入することができるフリマアプリは、インターネット通販と同時に利用する人も多い。そんな便利なフリマアプリだが、いまとある疑惑がSNSを中心に話題になっている。


■盗んだ桃が売られているのでは?

その疑惑とは、農家から盗んだ桃が売られているのでは? ということ。実際に山梨県の農家がSNSで「明らかに桃農家が出品したものではない」とも発言しており、その疑惑が広がっている。

確かにフリマアプリを見ると、早摘みしたような通常スーパーなどで売られている桃よりも色が薄い桃が出品されていた。先日山梨県で大量の桃盗難の報道もあっただけに、ネットユーザーの多くも不審に思っているようだ。


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■桃を生産する農家に話を聞いてみた

しかし、なぜ色が薄い桃が盗まれた桃の可能性が高いのだろうか? 実際に桃を生産する農家2名に話を聞いてみたところ、以下のコメントを得ることができた。

「疑惑の出ている桃の画像を見ると、桃に色をつけるためのシートを下に敷いた後、通常出荷する前に摘まれたぐらいの色になっています。通常、摘果はシートを敷く前にしますので、この状態の物を農家が売ることはありえないと思います」(1人目の農家のコメント

■「普通の農家はまず売らない」

別の農家にも取材したところ…。

「結論から言わせていただくと、限りなく怪しい桃だと思います。まず摘果(実を間引くこと)したかに関してですが、適切に桃農家が摘果をしていれば、それなりの大きさの桃になります。

しかし写真を見る限り、近い画像のものでは1kgで5-7玉と記載があり、これでは桃としては少し小さいです。また、2枚目の写真では、1.1kgで19玉入っているように見えるので、これではピンポン玉くらいの桃になります。写真通りの物を販売しているのであれば、普通の農家はまずやらないと思います。

さらに、桃の色むらがひどく、青い桃も混じっているように見えます。青い桃や小さい桃と言う事は、適切な収穫時期より早く収穫した可能性が高いです。品種によっては、そもそも小さい桃や青いまま収穫する桃もありますが、桃の品種なども記載されていないようですし、そこも怪しいです。

これらのことを踏まえると、普通の農家はまず売らないものだろうと考えられます。また、これは頼んでみないと分かりませんが、写真通りの梱包状態で送られてきたら、あきらかな素人だと思います。桃は傷つきやすいので緩衝材は必須です」(2人目の農家のコメント


■盗品なのか判断がつきづらい場合は

農家の方のコメントが事実であれば、せっかく大事に育てて収穫の前に盗まれた物のため、大変無念だったことだろう。しかし、消費者からするとどういった物が盗品なのか判断がつきづらいのも事実。

そこで、先ほどの桃農家とは別でインターネットで農産物を販売する農家に、どうすれば盗んだ物を避けられるのかについても聞いてみた。


■ネットで農産物を売る農家からのコメント

「まず、当たり前ですがあまりに安すぎる物は避けたほうがいいですね。あとはどの農園で生産された物か聞いたり、先に画像を送ってほしいと交渉し、類似画像検索をして他の農家の物の画像を送ってきた場合や、あまりに梱包が雑すぎるのも怪しいです。また、確実ではありませんが農家は農協指定の箱を使っている場合も多いので、そちらも見分けるためのポイントになるかと思います」

盗難は当然許されることではないが、怪しいからといってフリマアプリの出品者に暴言を吐くのも許されることではない。もし買いたい物があり、それが正規に収穫された物かわからない場合は断定することなく、冷静に判断しよう。

また、桃農家を応援するために、直接農園のサイトから通販で買うのもいいだろう。警察によりいち早く犯人が逮捕され、桃農家をはじめとした、生産者の心配が消えることを祈るばかりだ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・熊田熊男

フリマアプリで「盗んだ桃」が売られている可能性 本当か桃農家に聞いてみた