ビリーアイリッシュが、2022年6月21日に公開されたApple Music 1の『The Matt Wilkinson Show』で、今年の【コーチェラ】で影武者を立てて行動したことを告白した。

 自身がヘッドライナーを務める予定の現地時間6月22日から始まる【グラストンベリーフェスティバルの話題からフェス会場での行動に話題が及ぶと、彼女は、「実は【コーチェラ】でやったことがあるんですよ」と話し始め、バック・ダンサーの一人に自身の服を着せて影武者として人々の視線を引きつけてもらったと明かした。

 「自分が以前着たことがあったステージ衣装を彼女に着せたんです。黒いウィッグを入手してお団子にして、マスクとサングラスをつけてもらって、私の靴とソックスを履いてもらいました」と彼女は説明し、「そしてステージの後ろに立ってもらって、照明がつく間、彼女はそこに立っていて、みんな私だと思っていました。誰もそれが私じゃないって気づいてなかったですよ、本当に誰も。で、彼女がそこにいる間、私は大きな黒いコートに安全反射ベストとフードを着てただの眼鏡をかけて、観客の中を歩いて突き出しの端まで行って、突き出しの下に入って、それを全部脱いでステージに出てショーを始めたんです」と語っている。

 また、6月7日に英マンチェスターのAOアリーナで行われたコンサートで、まだ正式にリリースされていない新曲「TV」を披露し、ファンを驚かせたことについても語っている。ビリー飛行機が遅れている間に偶然この曲のバージョンを聴き、ライブに取り入れたいと思いついたそうだ。

 彼女は、「携帯電話やボイス・メモとかにあった、書いたけれど何もしてこなかった楽曲を聴いていたんですよ。何曲か見つけて、私たちが書いたこれらの楽曲について考えていたんです。で、“うわ、これらの曲マジで好き”って思ったんですね」と説明し、「そこから、“ライブでいきなりやったらどうだろう?”というアイデアが浮かんだんです。フィニアスと私が、リリースしていない、レコーディングもしていない楽曲をライブで演るのは……“ホエン・ザ・パーティーズ・オーヴァー”以来ですから」と述べた。

 ウィルキンソンに、その楽曲は3rdアルバムに入れる候補なのかと聞かれると彼女は、「瞬間的なことなんですよ」と述べ、「私たちは音楽を作っています。私は何か月もプロモーションをするような下準備をすることなくそれを世に出したいんですよ。以前のように音楽を発表できたらいいなって思っているだけなんです。ビッグになればなるほど、それが難しくなっていく気がしています。ですから、私はただ自分のルーツに戻って、自分らしい、フィニアスらしいソングライターとして、自分たちが書いたばかりの曲を歌って、それが完成したらいつでもそれを発表できるようになりたいだけなんです」と語った。

ビリー・アイリッシュ、【コーチェラ】で影武者を立てたことを明かす「誰も気づいてなかった」