俳優の城桧吏、神木隆之介、女優の新垣結衣らが出演する山崎貴監督最新作『ゴーストブック おばけずかん』に、主人公・坂本一樹(城)の両親役で鈴木杏と遠藤雄弥が出演することが発表された。

【写真】『ジュブナイル』から再登場!『ゴーストブック おばけずかん』で見つけたいテトラの姿

 原作は、「大人が知らないベストセラー」として知られ、全国の小学校の図書室で人気でなかなか借りられないという、「おばけずかん」シリーズ(講談社)。“どんな願い事も叶えてくれる一冊の本=おばけずかん”を手に入れた子供たちを待ち受ける、数々の試練、新たな出会い、そして別れ――。圧倒的なVFXで映像化される「ゴーストブックの世界」を舞台に繰り広げられる手に汗握る冒険と、子供たちの成長物語を、『ALWAYS 三丁目の夕日』『DESTINY 鎌倉ものがたり』の山崎監督の手で実写化する。

 公開まであと1ヵとして、主人公・坂本一樹(城)の両親役で、山崎監督デビュー作『ジュブナイル』から鈴木杏と遠藤雄弥が出演することが明らかになった。少年少女のひと夏の冒険物語を描いた映画『ジュブナイル』(2000年公開)。宇宙から来たロボット・テトラと冒険をする少女・岬を演じた鈴木杏と少年・祐介を演じた遠藤雄弥が、この度22年の時を経て『ゴーストブック おばけずかん』で、再共演する。

 今回の再共演について、鈴木は「山崎監督やプロデューサーの阿部さんが2020年になったら『ジュブナイル』の大人のシーンをみんなで撮りたいとずっと仰っていたことが、今回こういった形で叶って嬉しかったです」と念願だった監督や遠藤との共演への気持ちを募らせ、遠藤も「杏ちゃんとも、また大人になってから共演したいと思っていたので、今回こういうゆかりの現場でご一緒できて嬉しかったです。『ゴーストブック』の撮影現場でテトラをみたときはこみ上げるものがあって、自分が思っている以上に『ジュブナイル』は特別な作品だと改めて思いました」と、深い思いを寄せた。

 さらに、『ジュブナイル』で二人が出会う超高性能ロボット・テトラは本作の家の中にも登場。テトラの登場は、衣装合わせの際、家のデザイン画を見た鈴木が「家の中にテトちゃんいてもいいのに」と言ったことがきっかけで置かれることになったという経緯も。『ジュブナイル』のラストシーンのその後を想起させるような設定と、一瞬登場するテトラといった、遊び心と懐かしさが散りばめられた一樹の家のシーンは必見だ。

 映画『ゴーストブック おばけずかん』は7月22日公開。

 各コメント全文は以下の通り。

■鈴木杏 コメント
遠藤さんとの共演は、この二十数年を各々が別の場所でいろんなことを乗り越えてきたと思うとすごく感慨深いものがありました。山崎監督やプロデューサーの阿部さんが2020年になったら『ジュブナイル』の大人のシーンをみんなで撮りたいとずっと仰っていたことが、今回こういった形で叶って嬉しかったです。一樹の家のデザイン画をみたときに冗談で「テトラは?」と言ったら、本当に置いてくださって。「テトラ」をみたらなおさら、みんなに会いたくなりました。今回の脚本を読んだときも、子供たちのやりとりにグッときて、母性がでてくるというか、当時の自分たちもこういう感じだったんだろうなと思いました。子供たちの冒険と、おばけたちがどういうふうに出てくるかすごく楽しみです。


遠藤雄弥 コメント
あっという間に撮影が終わってしまいましたが、山崎組は相変わらず柔らかい空気感で、すごく素敵な現場でした。杏ちゃんとも、また大人になってから共演したいと思っていたので、今回こういうゆかりの現場でご一緒できて嬉しかったです。『ゴーストブック』の撮影現場で「テトラ」をみたときはこみ上げるものがあって、自分が思っている以上に『ジュブナイル』は特別な作品だと改めて思いました。『ジュブナイル』は僕にとっても杏ちゃんにとっても人生に大きく影響を与えた作品なので、『ゴーストブック』の子供たちにとってもそうであると思うし、最後まで山崎監督との冒険を楽しんでほしいです。


山崎貴監督 コメント
ジュブナイル』撮影の日々は大人になってから思いがけず貰えた夏休みみたいで、強く強く記憶に残っています。
ですから『ジュブナイル』はただ単に監督デビュー作ということだけには留まらない自分の中でも大切な作品です。今回の『ゴーストブック おばけずかん』は久しぶりに子供達を中心にした作品ということで、杏ちゃんと遠藤くんにその何処かに居て欲しいなと思いオファーしました。それぞれの場所で戦ってきた2人がまるであの映画の続きのようにそこに居てくれる姿には胸が熱くなる思いでした。

映画『ゴーストブック おばけずかん』に出演する(左から)遠藤雄弥と鈴木杏 (C)2022「GHOSTBOOK おばけずかん」製作委員会