今月15日、英ウェスト・ミッドランズ警察に「民家から年配の女性が泣き叫んでいる声が聞こえる」という通報が入った。警察官が現場に駆けつけるも応答がなかったためドアを壊して中に侵入したが、そこに女性の姿はなかったという。家中を探し回るも人がいる気配はなく、のちに「助けて!」と叫んでいたのは飼われていたオウムだったことが判明した。『Metro』『The Daily Star』などが伝えている。

6月15日、英ウェスト・ミッドランズ州サットン・コールドフィールドの民家から「高齢の女性が泣き叫んでいる」といった通報がウェスト・ミッドランズ警察に届いた。

現場に駆けつけた同警察の緊急対応部隊「West Midlands Force Response」は叫び声が聞こえたという家を訪ねたが、応答がなかったためドアを蹴り倒して室内に乗り込んだ。しかしそこに女性の姿はなかったという。

警察官は家中を探し回ったものの誰も見つからず、いたのはリビングルームの隅に置かれたカゴの中のオウムだけだった。

その直後に家主の息子が帰宅し、困惑する警察官に対して「母親は無事です。うちのオウムは話すことができます。『助けて』と叫んでいたのは母親ではなくオウムです」と説明したそうだ。

のちに「West Midlands Force Response」は今回の出来事をTwitterに投稿したが、現場で対応したジューク警察官(PC Jukes)とオウムの写真を添えており、このように記している。

「高齢の女性が自宅の中で助けを求めて叫んでいると通報があり、私たちは救助のため出動しました。家の中に侵入して捜索しましたが、女性の姿はありませんでした。その後、帰宅した息子さんはジューク警察官に『助けを呼んでいたのはリビングにいるオウムです』と明かしました。」

なおこの投稿には、以下のようなコメントが寄せられている。

「警察の時間を無駄にした罪で告訴して、オウムを判事の前に立たせましょうか。」
「困っている人がいれば、警察はいつでも駆けつけるということが証明されましたね。素晴らしい。」
「なぜオウムがそのフレーズを覚えたのか気になる。」
オウムはどこで女性の声で『助けて』と叫ぶことを覚えたのだろう? もっと確認すべきことがあるのでは?」

ちなみにオウムはもともと野生で群れを作って生活しているため、仲間の鳴き声を真似することで相手を探したり、呼び寄せたりするという。そのため人間と共に生活しているオウムは話しかけてくる飼い主を仲間だと思い、その声を真似するようになるそうだ。

ウェスト・ミッドランズ警察の広報担当者は、今回の件について「我々が確認しているのは、通報を受けた日の午後7時30分にワイルドグリーン(Wylde Green)の住所に向かったことだけです」と述べており、翌日の「West Midlands Force Response」のTwitterには「私たちのチームは今日も緊急電話に対応する準備ができています。いたずらオウムに関する電話がもうかかってこないことを祈ります」と綴られていた。

画像は『Force Response – #StayAlert 2022年6月16日付Twitter「#CTEAM Sutton respond to a report of an elderly female shouting for help inside her address.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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