HTCは、VRヘッドセット「VIVE Flow」のビジネス向け展開を開始しました。小型軽量や手軽さを強みに、トレーニングや教育、展示会といった用途の開拓を狙います。

ビジネス向け保証やコントローラーも登場

「VIVE Flow」は、2021年11月に発売されたVRヘッドセットです。対応スマートフォンと有線接続して使用します。用途としては主に、瞑想や音楽鑑賞、ASMR等によるマインドフルネスやメンタルヘルスの回復を打ち出してきました。189gという軽量が特徴で、Androidスマートフォンとペアリングして使用します。ペアリングしたスマートフォンは「VIVE Flow」のコントローラーとして利用できます。

新たにHTCのビジネス向けサイトに登場したものの、ヘッドセット部分の仕様としては変更ありません。ビジネス用途を踏まえ、以下のようなアップデートが発表されました。

商用利用向け保証

ビジネスユースに合わせ、2年間のビジネス向け保証、及びエンタープライズカスタマー向けサポートを提供します。

キオスクモード

アクセス可能なアプリといったデバイスの用途を制限し、遠隔でコントロールします。トレーニングや、展示会で何かを見せるといったシーンで有用です。

3DOFのコントローラー

従来のスマートフォンを使った操作に加え、オプションでコントローラーを購入し、使うことも可能になりました。視界をふさがれた状態でスマートフォンを操作することと比較し、より初心者の使いやすさを実現します。

法人市場の開拓なるか

HTCはビジネス版の用途として、VRトレーニング、遠隔での教育、ロケーションベースのVRコンテンツ、医療やリハビリテーションなどを挙げています。企業向けVRデバイス の市場では、コンシューマー市場のようにMetaのMeta Quest 2が一強というわけではなく複数メーカーのデバイスが登場しています。一体型としては、2021年に「Pico Neo 3 Pro」が発売されています。

「VIVE Flow」のデバイス価格は499ドル(日本国内価格59,900円)。なお原稿執筆時点で、ビジネス向けの提供内容の日本国内向け展開については公表されていません。

(参考)Road to VR
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