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 その大きなセント・バーナード犬は、ふらっと一匹でディスカウントストアへやって来た。店員はびっくりしたものの、おとなしく、商品を傷つけることもなくウインドウショッピングを楽しんでいるようだ。

 店員はそのままにさせておいたが、数時間が過ぎ、ついに閉店の時間となってしまった。「お客様、閉店のお時間ですが?」と問いかけてみたところで犬はキョトーンだ。

 首輪はしていないが、毛並みも良く、きちんとしつけもされているので、誰かの飼い犬が迷子になってしまったのかもしれない。

 そこで店員は警察に連絡し、犬を保護してもらうことに。

【画像】 一匹で店を訪れ数時間ウインドウショッピングしていた大型犬

 アメリカ、フロリダ州ブレイデントンにある日本でいう百均のようなディスカウントショップ「Dollar General」に先月末の夜、珍客が来店した。

 とてもお行儀よく、店内でウインドウショッピングを楽しんでおり、しばらくすれば帰るだろうと、店員はその様子を見守っていた。

 ところが、数時間を過ぎ、閉店時間になっても犬は店から去る様子がない。そこで店員はブレーデントン警察署に通報し、保護してもらうことに。

 この映像は店に来た警察官のボディカメラが撮影してものである。

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 夜10時半頃にやってきた警察官は、倉庫にいた犬を持参したリードでとらえようとしたが、相手は思っている以上に大きかった。

 大型犬のセントバーナードだったため、このリードでは無理と判断。無線で仲間に応援を頼んだ。

 セントバーナードはとても礼儀正しかった。仲間の警察官が来る間、商品を荒らすことなく店内を歩き回っていた。

 警察官に呼ばれると、尻尾を振りながら素直にそばにやってきた。

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近所に住む犬が脱走したことが判明

 犬にはマイクロチップが埋め込まれており、警察が照合した結果、近所に住んでいる犬であることが判明した。

 ベントレーは、家の門を壊して脱走してしまったそうだ。

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 名前はベントレーと言い、体重は61キロもある。とても従順で人懐こいベントレーにリードを取り付けた警察官らは、一緒に記念撮影を行った。

 この後、警察から知らせを受けた飼い主が車で店を訪れると、警察官は「あなたの犬が店で買い物をしてましたよ」と笑いながら話しかけた。

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 飼い主はベントレーが脱走してから探し回っていたようで、店員や警察にお礼を言って、ベントレーを連れて店を後にした。

 好奇心旺盛なベントレーは、家の門を破壊してまでこの店に来たかったようだが「はじめてのひとり買い物」は、何も買うことができず終了したようだ。

 それにしても、数時間もずっとベントリーを見守り続けた店員さんたちは、かなりの犬好きだったのだろう。ベントレーも居心地が良かったんだろうな。

 私だってもしこの店で大きなセントバーナードを見かけたら、数時間ストーカーしてたと思うし、逆に私が通報されちゃったかもだ。

References:Florida police remove 135-pound St. Bernard from Dollar General store | Fox News / written by parumo

 
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お客様、閉店のお時間ですが?ひとりで店を訪れた大型犬がそのまま居座り、警察が出動する事態に