東京・秋葉原の電気街。目抜き通りである「中央通り」の一本裏手に位置する、とある駐車場が閉鎖された。秋葉原通たちに「街で最も汚い駐車場」と揶揄されてきた外神田4丁目第1駐車場だ。
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■無法者が次々と
三菱地所パークスが運営していた外神田4丁目第1駐車場。
昼間は15分500円とかなり高めの駐車料金ながら、正面にレストラン街のある「秋葉原UDX」、隣にはパチンコ店、ドン・キホーテ秋葉原店という好立地にあり、一部利用者に重宝がられていた。
しかし、人通りの少ない裏通りとあり、数年前からこの駐車場を「喫煙所」代わりに無断で立ち入る不届き者が絶えず、週末の夜にもなると駐車もしない男女が十数名、ここで紫煙をくゆらせていた。もちろん駐車場敷地内に灰皿はなく、禁煙である。
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■「アキバで一番汚い駐車場」
近隣に住む40代男性は現場の劣悪な状況について怒りを露わにする。
「地面を見ればわかりますが、ポイ捨てされたタバコのフィルターがアスファルトに食い込んで真っ白。パチンコ帰りの客や、周辺で働く若者が21時ごろを過ぎると大勢たむろしていて、酔っ払いの立ちションベンも何度か見ています。通りを歩いていても煙が臭く、絶対に停めたくない、アキバで最も汚い駐車場でした」。
■暗闇でうごめく男女
その駐車場が突如閉鎖したのは18日のこと。
「突如、『ご利用できません』と立ち入り禁止の規制線が張られたのです。これで一件落着かと思っていましたが、線を超えて敷地に入る輩が続出。無断でタバコを吸う連中は全く減っていません」(40代男性)。
閉鎖から約1週間経った日に現場を見に行くと、暗い駐車場跡地には男女が7人。タバコを堂々と吸い、悪びれる様子もなく吸い殻を地面に捨てている。敷地の端には、無数の吸い殻が転がっていた。
■過料逃れのため…
秋葉原のある東京・千代田区は23区内でも真っ先に「路上喫煙禁止条例」(安全で快適な千代田区の生活環境の整備に関する条例)をスタートさせたエリア。区内路上での喫煙、吸い殻のポイ捨ては2,000円の過料処分となる。
昼間は区の職員が自転車で巡回しており、発見され次第その場で過料を支払うルールがある。「5分も歩けば喫煙所がある。なのに過料から逃れるため私有地に入るという最悪なマナー。喫煙者には今一度その迷惑行為について考えて欲しい」と前出の40代男性。
マナーを守る者もいれば、モラルを欠いた者もいる。今後この場所はどう変わっていくのか…。
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