アスレティック・ビルバオは25日、会長選挙の開票結果をクラブ公式サイトで発表。ジョン・ウリアルテ氏が10,979票(46.71%)を獲得し、会長に当選した。

 24日に行われた会長選挙には、ウリアルテ氏のほかにイニャキ・アレチャバレタ氏とリカルド・バルカラ氏の3名が立候補。新記録となる22,689人のソシオ(クラブ会員)が投票するなど盛り上がりをみせた会長選挙は、7,927票(33.72%)を獲得した63歳のアレチャバレタ氏、4,262票(18.13%)を獲得した67歳のバルカラ氏を抑え、44歳と最年少候補者だったウリアルテ氏が会長選挙を制した。

 また、今回の会長選挙の関心事の一つとして、各候補者が公約に掲げていた新指揮官の招へいがあった。アレチャバレタ氏がマルセロ・ビエルサ氏の名前を挙げていたのに対し、ウリアルテ氏とバルカラ氏はエルネスト・バルベルデ氏の招へいを公約にしていた。ウリアルテ氏の当選により、アスレティック・ビルバオの新指揮官はバルベルデ氏になることが決定的に。現在58歳のバルベルデ氏は2003~2005年、2013~2017年にもアスレティック・ビルバオを指揮しており、今回で就任は3回目となる。2015年には、同クラブでスーペルコパ・デ・エスパーニャを獲得。約2年8カ月務めたバルセロナの監督を2020年に解任されてからは、フリーの状態が続いていた。

 ウリアルテ氏はビルバオ出身で、実業家として活躍している人物。2009年にアンデル・ミチェレナ氏とチケット個人間売買や販売代理業務を手掛けるプラットフォーム『チケットビス』を立ち上げ、大きな収益を上げた。スペインの日刊紙『エル・コレオ』は、過去にウリアルテ氏を「献身と努力で財を成した起業家」と紹介している。

ビルバオが会長選挙の開票結果を発表した(写真右はバルベルデ氏) [写真]=Getty Images