MF長谷部誠とMF鎌田大地が所属するフランクフルトは、レヴァークーゼンからアルゼンチン人FWルーカスアラリオを完全移籍で獲得した。25日にクラブ公式サイトで発表している。

 ブンデスリーガでの経験豊富なストライカーフランクフルトへと新天地を求めることが決まった。契約期間は2025年夏までの3年間。ドイツメディア『ビルト』によると、L・アラリオの契約解除条項は700万ユーロ(約10億円)に設定されていたものの、フランクフルトは500万ユーロ(約7億円)+ボーナスという条件で交渉をまとめたという。

 L・アラリオ1992年10月8日生まれの現在29歳。母国のコロンでキャリアをスタートさせ、2015年にはリーベル・プレートへと完全移籍で加入した。アルゼンチンの名門でストライカーとして成長を遂げ、同クラブに在籍した約2年間で公式戦80試合に出場し39ゴールをマーク。コパ・リベルタドーレス決勝戦・セカンドレグでもゴールを挙げ、クラブの南米制覇に大きく貢献していた。

 2017年夏にはレヴァークーゼンへと完全移籍し、ヨーロッパへと活躍の舞台を移した。初年度から主力として活躍し、ブンデスリーガで9ゴールを記録した。2021-22シーズンはチェコ代表FWパトリック・シックのブレイクイラン代表FWサルダル・アズムンの加入で序列が低下。ブンデスリーガ27試合に出場し6ゴールを挙げたものの、途中からの出場が主となっていた。レヴァークーゼンでは在籍した5年間で公式戦164試合に出場し、58ゴール16アシストを記録している。

 今回の移籍決定に際し、フランクフルトマルクス・クレシェSD(スポーツ・ディレクター)は「ルーカスアラリオは素晴らしい経験を積んでいて、レヴァークーゼンでは献身的なチームプレイヤーであることを証明した。ここ数年間は常にゴール前でその能力を発揮しており、ブンデスリーガを熟知した選手でもある。ルーカスが加わることで、新シーズンには異なるチャレンジが可能になると考えている」とコメントを発表した。

 2021-22シーズンのヨーロッパリーグ優勝により新シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得したフランクフルトにとって、今夏10人目の補強となる。これまでにフランス人FWランダル・コロ・ムアニ、元ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェらの完全移籍加入を発表済み。加えて、レンタルで加入していたノルウェー代表FWイェンス・ペッター・ハウゲとクロアチア代表MFクリスティヤン・ヤキッチも買い取っていた。来季のCLに向けて、積極的に新戦力を補強している。

【画像】フランクフルトがL・アラリオの加入を発表

レヴァークーゼンで活躍したL・アラリオ [写真]=Getty Images