2022年6月10日より、日本ではツアー限定で外国人観光客の受け入れが再開されました。ウィズコロナ・アフターコロナにおいて、このように多くの国では入国制限が緩和され、観光客が以前のように渡航することが可能となっています。最近のニュースによると、世界有数の観光都市「パリ」でも、観光客がようやく戻ってきたと話題に。今回は、そんなパリの様子を現地からレポートします。


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パリジャンルーブル美術館に並ばなくてはならなくなった!?

Songquan Deng / Shutterstock.com

「パリジャンに悲報!ルーブル美術館に行くときは長蛇の列に並ばなくてはならなくなった」というジョークとともに、観光客がパリに戻ってきたこと伝えるニュースがテレビやネットで度々流れていました。

コロナ禍では、確かにルーブル美術館に行くと閑散としていて、ルーブル美術館ゆっくり見るなら今だよと言われていたほど。そんなルーブル美術館も、エッフェル塔も、今や観光客で連日溢れるまで観光需要が回復しました。

イースターでは2019年度の水準に戻る

Lucian Milasan / Shutterstock.com

パリに観光客が戻ってきたのはこの春。冬はオミクロン株が流行し、観光客がパリを訪れることはあまりなかったのですが、イースターの頃からパリ市内を歩いていると、外国人観光客の姿を多く見かけるようになりました。

パリ観光局によると、イースターの時期は2019年度の水準まで戻ったのだとか。ホテルも82%ほど埋まったと発表されました。

ヨーロッパからの観光客が多数

現在パリを訪れるのは、イタリアスペイン人が多く、過去の水準にほぼ戻ったと伝えられています。その他、イギリスやアメリカ、中東からもパリに旅行で訪れるようになりました。

一方で、韓国からの観光客は戻りつつあるものの、中国や日本などアジアからの観光客は依然としてゼロに近く……。また、ロシアウクライナ戦争の影響でロシアからの観光客もほぼ皆無に近いと発表がありました。

7月以降に期待


イースター休暇では観光客が以前の水準に戻ったものの、冬場のオミクロン株流行の影響もあり、一年を通してみると2019年度の水準までは回復していません。今後の見通しとして、7月以降夏のバケーションで観光客が以前のように戻ってくるのではないか、とされています。

この2年間、ここは観光都市なんだなとあらためて実感されられるほど、観光客のいないパリはちょっぴり静かで、どこか活気がないように感じられました。新型コロナウイルスも世界情勢も落ち着いて、以前のように人が思いのままに行き来する世界が戻ることを祈るばかりです。

参考サイト

Tourisme à Paris : « On sent bien qu’on est dans une phase de reprise »



 
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