バス運転手

「におうのでチキンは持ち込まないで」と客に声をかけたバス運転手。注意された女性と別の乗客らの反応などについて、『Daily Mail』などイギリスのメディアが伝えている。


■バスに乗り込んだ女性

イギリスロンドン在住の女性(23)が、4月12日の夜にフライドチキンを入れた容器を持ったままバスに乗り込んだ。すると運転手がチキンのにおいに気づき、「チキンを捨てるかバスを降りるか、どちらかにしてください」と女性に要求した。

運転手は「乗客の迷惑になる食べ物の持ち込みは禁止」という会社のルールに従ったのだというが、女性はこれに反発し、要求に応じようとはしなかった。


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■怒った女性が謝罪要求

運転手は「容器のフタが開いたままの食べ物は駄目です」と説明もしたが、女性は捨てようとせず、そのままバスの2階に移動して座った。これには困った運転手だったが、他の乗客にせかされ発車することにした。

女性はその後に座席でチキンを食べたというが、「人にジロジロ見られたせいで、デブになった気がしたの」「そのせいで落ち込んじゃったわ」と不満を爆発。さらにそれもすべて運転手のせいだと主張し、会社に謝罪を求めた。

■「女性が悪い」の声

バスに食べ物を持ち込んだ女性が悪いのか、それとも運転手が口うるさすぎたのか。この件が報じられると、人々からは「バス停にゴミ箱があったはず。捨ててから乗るべきだった」「せめて自宅についてから食べるべきだったのでは?」「女性が悪いと思う」という声が噴出した。

そのいっぽうで「食べ物より体臭がきつい乗客のほうがイヤだ」「ワキガの乗客が多くてマジで困る」という別の悩みもインターネットに複数書き込まれている。


■交通局の見解は…

ロンドン交通局は、「食べ物の容器は、フタを開けた状態では(バスに)持ち込まないようお願いしています」「他の乗客のためです」とコメントした。

しかし、夜中に客をバスから追い出すことがないようにと、運転手に話してあるという。そこでチキンを持ち込んだ女性も無理には下車させず、目的地までしっかり運んだと主張している。

このような状況でどう対応するべきかについては、運転手とも改めて話し合ったそうだ。同様のトラブル回避にむけ努力しているというが、判断を任される運転手は大変な思いをしているに違いない。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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