2022年6月初め、愛知県岡崎市の公立学校に勤める職員が給食に汚物を混入させる事件が起こった。本事件は2021年10月頃、同校の校長が給食のおかずを検食した際、異臭や変色を確認した。この給食を検査したところ食材が腐っただけでは検出されない大腸菌が確認され、同校の職員が排泄物を入れていたことが明らかになった。

 「給食物に排泄物」を入れた本事件はネットで大きな話題となったが、古くから学校給食を狙った混入事件は数多く発生している。

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 1991(平成3)年6月、東京都某区の中学校で2年生の男子生徒が、理科の実験室から持ち出した毒物の硫酸銅を給食に混入させていたことが分かった。

 硫酸銅は主に脱水剤などに使用される薬物である一方、飲み込んだ場合は呼吸困難や嘔吐、下痢などの症状が出る劇物とされている。

 男子生徒は理科室から盗んできた硫酸銅をクラスメイト全員が食べるはずの給食の麻婆豆腐の鍋に一粒入れて混ぜた。

 硫酸銅入りの麻婆豆腐はクラスメイト全員に配られたが、食べ始める前に白いはずの豆腐が変色しており、「腐っているのでは?」と騒ぎになった。また硫酸胴を持ち出した生徒が給食の時間前に奇妙な動きをしており、その姿をクラスメイト数人が目撃していた。この事実も決め手となり、事件が明らかになった。

 硫酸胴を持ち出した少年は犯行の動機について「好奇心から混ぜた」と話していた。あくまでも悪気はなく、誰も給食を食べなかったことから大事には至らなかったという。

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