日夜市民の安全を守るために忙しい保安官だが、時にはほっこりする出来事にも遭遇する。パトカーで移動していたアメリカの保安官は、車の行き交う道路を1匹だけで歩く赤ちゃんスカンクを発見した。生後間もない赤ちゃんスカンクがおぼつかない足取りで歩く様子を見た保安官は「可愛すぎる! どうしたらいいのか分からない!」と悶絶していたと『KIRO 7 News』などが伝えている。

米ミネソタ州オルムステッド郡保安官事務所の保安官代理ネイト・ジェイコブソンさん(Nate Jacobson)は先日、巡回のためにパトカーを走らせていると地面に何か小さなものが動いているのを発見した。一体何が動いているのか気になったネイトさんは、近くにパトカーを停車させて確認することにした。そして途中で正体に気づいたネイトさんは携帯でカメラを起動して撮影を開始した。

その動画には背中に白い模様を持った黒く小さな物体が動いており、その正体はスカンクの赤ちゃんであることが判明したのだ。生後間もないのかスカンクの赤ちゃんはおぼつかない足取りで歩いており、周囲には母親の姿はなかったという。動画の中でネイトさんは「どうしよう! 可愛すぎてどうしたらいいのか分からない!」と何度も言っており、突然の可愛い生き物との遭遇に終始困惑していた。

スカンクの赤ちゃんは車が行き交うアスファルトの上を歩いていたため、ネイトさんはひとまず赤ちゃんスカンクを保護してパトカーの中に連れて行き、同州ロチェスターにある動物愛護協会「Paws and Claws Humane Society」に連絡をして応援を求めた。ネイトさんが電話をする当時の様子も動画に映っており、「喉が渇いているみたいなんだ」と伝えていた。

その後、ネイトさんは連絡した同協会のある場所に保護した赤ちゃんスカンクを連れて行き、小さな哺乳瓶から赤ちゃんスカンクミルクをあげた。その様子を捉えた動画には、自分の手から一心不乱にミルクを飲む赤ちゃんスカンクの姿を見て、自然と笑顔になるネイトさんの姿が映っていた。

この動画を同保安官事務所がFacebookにて公開すると、ネット上からは「この世界にはあなたのような親切な人が必要だよ」「素晴らしい仕事振りだ!」「ミルクをあげている姿が赤ちゃんスカンクのパパみたいだね」「なんて素敵なストーリーなの!」と大絶賛の声が届いた。

なお今後は「ミネソタ州野生動物リハビリテーションセンター(Wildlife Rehabilitation Center of Minnesota)」が加わり、保護された赤ちゃんスカンクのケアを行っていくと公表されている。

画像は『Olmsted County Sheriff’s Office 2022年6月16日付Facebook「They say every day will be different for a deputy…」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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