忙しい親にとってベビーシッターの存在はありがたいものだ。だが海外ではベビーシッターという職業を利用し、悲惨な事件を起こした男がいる。

 オーストラリア・西オーストラリア州で、24歳のベビーシッターの男が赤ちゃんを含む13歳未満の子どもに対し、約150件の性的暴行を加えた事件の裁判が行われたと海外ニュースサイト『The Daily Star』と『Daily Mail Online』などが6月21日までに報じた。

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 報道によると、男は2つのウェブサイトを利用しベビーシッターとして働ける先を募集。サイトを通じていくつかの家庭でベビーシッターとして雇われていたという。男はサイトのプロフィール欄に「4年(一部情報では5年)以上の経験あり」「応急処置証明書あり」「Working With Children cardあり」と自身について書き、「私はとてもおおらかな男で、どんな年齢の子どもを何時間でも世話することができます。家族の要望を取り入れることにもオープンです」と自身を紹介していた。

 なお、Working With Children cardとはボランティアの場合も含め、同州で子ども関連の仕事に従事する際に必須のカードのことである。犯罪歴のほか、子どもに危害を加える可能性の有無などがチェックされ、安全だと認められたのちに発行される。なお現在までに男の経歴に偽りがあったという情報はない。

 2021年8月22日、警察は男の家を家宅捜索した。男が子どもに対してなんらかの罪を犯しているという情報を警察が得たことがきっかけだが、詳細は明かされていない。家宅捜索の結果、男の家からはシッターをしていた子どもを性的に虐待していた証拠や、所持が許可されていない刃物が見つかったそうだ。警察の調べにより、男は当初、子どもに対する14件の性的暴行、禁止武器の所持などで起訴された。

 起訴後も警察は引き続き捜査を進めたが、さらに多くの犠牲者が発見された。最終的に警察は男を221件の性的暴行の罪で起訴している。

 2022年6月、男の裁判が行われ、警察は「2020年7月から2021年8月までの間に、男はシッターとして接した12人以上の子どもに対して221件の性的暴行をした」と主張。裁判ではいくつかの罪に関しては却下されたが、12人の子どもに対して141件の性的暴行を行ったことが認定され、有罪判決が言い渡された。141件の罪の中には赤ちゃんに対するレイプや、13歳未満の子どもとの性行為などが含まれている。赤ちゃんの年齢については12カ月以下とだけ伝えられている。13歳未満の子どもとの性行為は少なくとも10回に及ぶそうだ。

 男への刑は9月に行われる裁判で決定される予定である。

 このニュースが世界に広がるとネット上では「気持ち悪いし邪悪すぎる。一生刑務所から出てくるな」「長い時間一緒にいたら子どもはシッターに心を開くもの。それを利用したあたり許せない」「赤ちゃんをレイプするなんて考えられない。怒りで気が狂いそうになる」「ベビーシッターは親との関係も重要。男は親を信頼させる力があった」「偏見はいけないけど男性のベビシッターは雇いたくないと思った」「こういうことがあるからベビーシッターを頼むことに抵抗が出てくる」といった声が挙がっていた。

 多くの親を恐怖に陥れた男の犯罪はとても罪深いものだ。二度と同様の事件が起こらないよう正しい裁きを受けることを望む。

記事内の引用について
「Paedo babysitter admits 141 sickening sex acts against kids including raping baby」(The Daily Star)より
https://www.dailystar.co.uk/news/world-news/paedo-babysitter-admits-141-sickening-27291197
「Babysitter, 24, admits to raping an infant and molesting more than a DOZEN other children after gaining the trust of parents」(Daily Mail Online)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-10937039/Babysitter-24-admits-raping-infant-molesting-DOZEN-children.html

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