メイン画像

6月16日から25日の10日間の降水量は、北海道で平年より多く、東北から九州では少なくなっています。四国各地の用水を蓄えている早明浦ダムでは、貯水率が平年を下回っています。

九州・四国・本州付近でまとまった雨はなく ダムの貯水率低い

今月23日ごろから、夏の太平洋高気圧が北への勢力を強め、梅雨前線は、本州付近で活動が活発になることがありませんでした。一方、朝鮮半島付近に、前線が延び、前線上の低気圧が、25日ごろを中心に北海道付近を通過しました。
6月16日から25日の10日間の降水量の合計は、北海道では平年より多く、平年の4倍以上になっている所もあります。東北から九州では平年より少ない所が多く、東北の太平洋側や関東では、平年の10%以下の所もあります。

四国各地の用水を蓄えている早明浦ダムの貯水率は、26日0時の時点で36.3%です。平年では85.8%ですので、平年より50ポイントほど低いことになります。水を大切に使いましょう。

向こう一週間 北海道では29日は大雨の恐れ 東北~九州では雨は局地的

向こう一週間も、太平洋高気圧の北への張り出しは強いでしょう。29日は、北海道付近は、前線を伴った低気圧の影響で、雨が降る見込みです。風も強まり、荒れた天気になる恐れがあります。前線や低気圧の発達の程度によっては大雨の恐れもあります。
一方、東北から九州は日差しが照り付ける日が続く見込みです。局地的に雨雲や雷雲が発生することがありますが、広い範囲での雨とはなりそうもありません。ただ、太平洋高気圧の北への張り出しは、7月2日から3日にかけて、東日本付近で弱まる可能性があります。この場合は、東北や関東付近に、比較的冷たい空気が流れ込み、暖かい空気との境で前線が形成されることがあるでしょう。東北や関東付近で雨が降ることがある見込みです。

前10日間の降水量 北海道で多く 東北~九州は少ない 平年の10%以下も