面接・面談

就職活動は企業側からのフィードバックがあるわけではなく、自分が客観的に見てどうだったのかを知る術はない。面接官側に立ったことのある人々から見た奇妙な求職者たちの行動が話題を集めている。『Mirror』など海外メディアが報じている。


■「ドン引きした求職者たち」

海外の人気掲示板『Mumsnet』にある女性が投稿した。最近、友人が面接官として面接をした際、1人の求職者の行動がひどく不愉快なものだったそうだ。

面接中に常に話をさえぎり、スキルについて問うと資格証明書の山を投げつける。また不採用の連絡をすると、自分を採用するべきという趣旨のメールを何度も送りつけてきたとのこと。

そこで、女性は掲示板で他にも「ドン引きした求職者」に出会ったことのある面接官たちに向け、エピソードを教えてほしいと書いたところ、コメントが押し寄せた。


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■企業とのミスマッチ

ある企業の面接に訪れた男性は「自分の人生で特に誇りに思っていることはなんですか?」という質問に対し、「双子の赤ちゃん」と回答。子供たちのことを語り始めるうちに感傷的になり、泣き出してしまったそうだ。

しかし、この面接を行っていたのは数学モデルと統計分析の企業。勤務中に人と目を合わせることもほとんどなく、ましてや人の前で感情をあらわにすることなど皆無だという。

面接官は次の質問に移るまでに、鼻をすすり上げて泣く男性が落ち着くのを待たなければならなかった。

■オンラインならではの問題

オンラインでの面接でも「ドン引きの求職者」に出会った人がいた。カメラがなぜか女性の胸元しか映しておらず、面接開始時に「カメラの位置が低すぎて顔が見えません」と伝えたところ、「どうにもできません」と言い返してきたためそのまま面接を行った。

しかし、面接終了後「ありがとうございました!」と言いながら女性はカメラを動かしたので顔全体を見ることができたという。それが彼女の顔を見た最初で最後の瞬間だったそう。


■嘘は必ずバレる…

その他にも、10年以上も中国で勤務し国に戻ってきたある面接官が、中国語(標準語)が流暢と履歴書に書かれていた男性を面接したエピソードも寄せられた。

中国語で簡単に挨拶と近況を尋ねたところ、求職者は頭が真っ白になっている様子だった。そこで同じ質問をゆっくりと繰り返したが、言葉が理解できていないのは明らか。一通りの問答を行ったものの、最初の10分で脱落した人の面接を続けるのは苦痛だったとのことだ。

面接を「受ける立場」と「する立場」では、時として全く違う光景を見ているのかもしれない。

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(文/Sirabee 編集部・原田パラン

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