巷に流布される「体にいいこと」を試してみたけれど、たまった疲れはまったく取れない。正しいと信じていた習慣が、実は効果ゼロなんてことも……。今、間違いだらけの習慣を総点検し、疲れない体になろう!

◆週1~2回と週5回の心疾患リスクはほぼ同じ

 スポーツが健康に与える影響を研究している石井好二郎氏によれば、ウオーキングよりもジョギングのほうが運動強度が高く、適度な運動量であれば糖尿病の改善と体重減少に繋がり、疲れにくい体を構築できる。

「週1~2回走ると心疾患リスクが下がり、週5回までその効果はほぼ一緒です。ところが、週6回以上のジョギングは心筋梗塞などのリスクが高まり、長距離・高強度でジョギングを行った後は、感染症にかかりやすくなります」

 では、適度なジョギングとはどのようなものなのか。

「先行するアメリカの研究では、『3つの60』が肝とされています。全速力の60%の強度(走りながら会話できる程度)、1回あたり60分未満、週60マイル(約96㎞)です」

◆夜のジョギングは?

 日中に仕事のある場合は、朝か夜にジョギングすることになるが、留意点がある。

寝起きの副交感神経優位な状態から急に走りだすと、心臓に負担がかかるし、空腹時に走ると、遊離脂肪酸が血中に流れて心筋を刺激する恐れも。起床直後は脱水している可能性もありますから、水1杯と、軽めの食べ物を口にしてから走りましょう。また、就寝前2~3時間以内の運動は睡眠を妨げてしまうので避けてください」

 根を詰めるのは御法度だ。

◆<まとめ>

GOOD……1回あたり60分未満、全速力の60%、週60マイル未満

BAD……早朝×空腹時に走る。夜寝る数時間前に走る。週6回以上走る

スポーツ科学者 石井好二郎氏】
同志社大学スポーツ健康科学部教授。日本肥満学会、日本サルコペニア・フレイル学会、日本臨床運動療法学会などの理事を務める

<取材・文/松嶋千春(清談社)>

【松嶋千春(清談社)】
様々なメディア媒体で活躍する編集プロダクション「清談社」所属の編集・ライター。商品検証企画から潜入取材まで幅広く手がける。

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