2021-22シーズン限りでのリヴァプール退団が決定しているベルギー代表FWディヴォック・オリジのミラン加入がまもなく発表される見通しだ。イタリアメディア『コリエレ・デロ・スポルト』など複数のメディアが一斉に報じている。

 オリジに関してはシーズンが終わる前にミランとの個人合意が報じられており、残すは公式発表のみとなっていた。今回の報道によると現地時間の27日夜にミラノへと到着し、翌日にメディカルチェックを実施する予定だという。その後、契約書にサインし、加入が正式発表される見込みだ。契約期間は2026年夏までの4年間で、年俸は350万ユーロ(約5億円)だと報じられている。

 現在27歳のオリジは2014年夏にリールからの完全移籍でリヴァプールへと加入した。2014-15シーズンはレンタルでリールに残留し、翌シーズンからリヴァプールプレー。1年目は公式戦10ゴール、2年目は公式戦11ゴールを記録した。17-18シーズンにはヴォルフスブルクへのレンタル移籍を経験し、リヴァプール復帰後は“スーパーサブ”として自身の役割を全うした。

 2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)・準決勝セカンドレグのバルセロナ戦では2ゴールを挙げてクラブを奇跡の逆転突破へ導くと、決勝のトッテナム戦でもネットを揺らし、クラブにとって14シーズンぶり6度目となるCL優勝に大きく貢献した。2021-22シーズンも限られた出場時間の中で結果を残しており、およそ598分間の出場で6ゴール4アシストを記録していた。

 ミランは2021-22シーズンのセリエAで序盤から好調を維持し、開幕から12試合を無敗で駆け抜けた。その後も順当に勝ち点を積み上げると、シーズン最終盤には破竹の勢いで6連勝を記録。最終的には勝ち点「86」を獲得し、11シーズンぶり19回目のセリエA王者に輝いていた。

オリジのミラノ入りはまもなく [写真]=Getty Images