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 ついにポータルが開いたのか?と錯覚するような光景がニュージーランド南島で目撃された。6月19日の夜、上空に巨大な渦巻き状の青白い光が現れたのだ。

 目撃した人の話によると、この物体は最初は小さかったがどんどん大きくなり、北に向かって速い速度で動いていたという。果たしてその正体は? 

【画像】 夜空にぽっかりと浮かぶ青白い光の渦巻き

 6月20日、現地時間の午後7時30分頃、ニュージーランド南島のクイーンズタウンとモトゥエカで、夜空に巨大な青白い渦巻き状の光が多くの人に目撃された。

 最初は小さな白い渦巻きだったが、10分ほどで3倍の大きさとなり、速い速度で北に向かって移動していたという。

 かなり不気味な光景に、目撃した人々は、「宇宙人がやってきた」「ポータルが開いた」、「ブラックホール?地球が飲み込まれる?」、「終末がついに...」などといった声があがったが、その正体はすぐに明らかとなる。

ロケットの打ち上げで発生したもの

 実はこれ、ロケットが衛星を軌道に乗せたときに発生する雲だそうだ。実際にこの日、スペースX社のロケットファルコン9」の打ち上げが行われていた。

 オークランド大学の物理学者リチャード・イーストハー教授によると、ロケットの後方から燃料の推進剤が放出されると、水と二酸化炭素が発生し、それが太陽に照らされた宇宙空間で短時間に雲を形成するという。

 衛星の軌道と太陽との相対的な位置関係、この組み合わせが、南島島から見える奇妙な雲を作り出すベストタイミングとなったようだ。

 まあでも、こんなものが空に浮かんでいるのを見たら、ご時世的にも嫌な予感しかしない気持ちもわかるし、でも一度は見てみたい光景でもある。

References:Spirals of blue light in New Zealand night sky leave stargazers ‘kind of freaking out’ | New Zealand | The Guardian / written by parumo

 
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ニュージーランドの夜空に現れた渦巻き状の青白い光、その正体は?